第110話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の時アニスが提案をした。
「せやな………って、まるでアニスちゃん、次に解放されるのが誰かわかっているみたいな言い方やけど………」
「もしかして心当たりがあるのですか?」
「まあね。」
ケビンとリースに訊ねられたアニスは頷いた後ケビンから貰った封印石を解放した。すると今までのように光の球が降りて来て、そこから青を基調とした軍服を身に纏った長髪の眼鏡の男性が現れようとした。
「軍服……?と言う事はまさか、軍人か……?」
「フウ……これで今後の探索は楽になるな〜。」
現れようとした人物が身に纏う軍服を見たユリア大尉は眉を顰め、アニスは安堵の溜息を吐いた。
「くっ……―――何者です!?何が目的で襲撃を…………は?」
そして光の球から現れた男性は目を開いて顔を上げるとバックステップをすると同時に空間から槍を取り出して迎撃の構えをしたが、ケビン達に気づくと呆けた。
「……?アニス、これは一体どういう状況ですか?」
「お久しぶりです、中将〜♪中将もこのわけのわからない状況に巻き込まれて、助かりました〜♪」
ケビン達を見回した後周囲の状況を見回した男性に訊ねられたアニスは笑顔を浮かべて男性を見つめ
「へ……ちゅ、”中将”って……」
「まさかそちらの男性は将軍クラスの軍人なのか……!?」
男性に向けたアニスの言葉を聞いたケビンは呆け、ユリア大尉は驚きの表情でアニスに訊ねた。
「フム………まずはこれが一体どういう状況なのか、教えて頂けますか?」
一方男性は考え込んだ後冷静な様子でケビン達に訊ねた。その後ケビン達は自己紹介を行い、状況を説明した。
「……………なるほど。状況から考えますと今回の状況に陥ったのはその”方石”が原因の一つと思われますが……しかし、貴方方とは異なる世界の私やアニスまで巻き込まれたとなると、厄介な事になったかもしれませんね。」
「?それは一体どういう事ですか?」
男性の答えが気になったロイドは不思議そうな表情で訊ねた。
「その”方石”の”効果範囲”です。」
「ふえ……”効果範囲”??」
男性の答えを聞いたティータは首を傾げた。
「………巻き込まれた人物は私達の世界やアニス達の世界どころか、他の世界の人達まで巻き込まれた可能性もある……という事ですか?」
「ええ、その通りです。」
そして推測を口にしたアーシアの確認の言葉に男性は頷いた。
「確かに異世界人の二人の事を考えたらその”方石”がこの状況に巻き込んだ人物は無限大に広がるな……って、そう言えば軍人さん。あんた、名前は?」
「これは失礼……―――マルクト帝国軍第三師団師団長ジェイド・カーティス中将と申します。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ