外伝〜一角候との邂逅〜
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どうすればいいんでしょうか?」
リフィアはアムドシアスとプリネの合奏にはしゃぎ、ツーヤは苦笑していた。
「………………」
一方リウイは嫌な予感がし、頭を抑えていた。
「リウイ様?どうなされたのですか?」
「いや…………少し嫌な予感がしてな。」
ペテレーネに尋ねられたリウイは溜息を吐いて答えた。そして2人の合奏は終わった。
「………素晴らしい曲だったぞ!まさかこの我自身が思わず合奏させるほどの腕を持つ者に出会えるとは……!」
「あ、あはは……そこまで言ってもらえるとは思えませんでした。………それで王女は返してもらえるでしょうか?」
アムドシアスの賛辞にプリネは苦笑しながら受け取った後、尋ねた。
「うむ!そんな事より、見た所帯剣はしているようだが、お前は戦うのか?」
「え?は、はあ………一応私は皇女ですし、民や自分の身を守る為に戦う時もあります。」
「なんだと!あれほどの曲を弾けるのに戦いのような野蛮な事をするのか!そんな事をすれば、大事なお前の身体が傷つくだろう!」
「え、え〜と?」
アムドシアスの様子にプリネは首を傾げていた。
「それはいかんな!フム。このような所にずっといるのも飽きていた所だ。美と芸術を愛するこの我がお前を護ってやろう!」
「「え!?」」
「何!?」
「ええええええええ〜!?」
そしてアムドシアスの提案にプリネやペテレーネは驚き、リウイも目を見開いて驚き、ペルルは声を大きく上げて驚いた。
「さあ、早く両手を出すがいい!」
「え?は、はあ………」
そしてアムドシアスに急かされたプリネは両手を前に出した。そしてアムドシアスはプリネの両手を握り、プリネの魔力と同化して、その場から消えた。
「「「「「「…………………………」」」」」」
アムドシアスが消えた後、その場は静寂に包まれた。
「え、え〜と………とりあえず、一件落着………なんでしょうか?マスターの使い魔の方も増えましたし………」
そして静寂を破ったツーヤが遠慮気味にプリネに話しかけた。
「そう……でいいと思うわ。………まさか魔神の方が力も示さず、自ら使い魔になるなんて思いもしなかったけど………」
「うむ!まさか余に続いて魔神を使い魔にするとはな!余もお前の姉として、鼻が高いぞ!」
ツーヤに話しかけられたプリネは今の状況に戸惑いながら頷き、リフィアは得意げに胸を張っていた。
「フウ………セオビットやディアーネに続いてまた一癖のある奴が増えたものだ………」
「心強い仲間が増えたと思えばいいじゃないですか。………だから、元気を出して下さい、リウイ様。」
一方リウイは疲労感が漂う様子で溜息を
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