第22話
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜遊撃士協会・ツァイス支部〜
「あれ……。どうしたの、2人とも?」
エステル達がギルドに入ると、博士とティータが来ていた。
「あっ……お姉ちゃん、ミントちゃん、アガットさん!」
「おお、ちょうどいい所に戻ってきたな。」
エステル達に気付いたティータ達は明るい表情をした。
「地震の調査を終わらせて戻ってきたところなんだが……。なんだよ、そのガラクタは。」
アガットは受付に置いてある3つの機会をうさんくさそうな目で見て、尋ねた。
「ガラクタとは失礼な。これが約束していた『良い物』じゃよ。」
「まあ、その説明は追々してもらうとして……。セントハイム門の地震も一応調べてくれたみたいね。ヴォルフ砦の調査と合わせて報告してもらいましょうか。」
「うん、それなんだけど……」
そしてエステル達はキリカに地震の規模が大きくなっている事やまた、2ヶ所に不審人物――サングラスの男が見かけられた事を報告した。
「なるほど……。地震の規模が大きくなっとるか。思ったよりも事態は深刻じゃな。」
「う、うん……。今度また、ツァイス市内であれ以上の地震が起こっちゃったら大変なことになっちゃう……」
「そして、両方の場所で目撃されたサングラスの男……。ツァイス市内で目撃されたのと同一人物みたいね。」
エステル達の話を聞いた博士は考え込み、ティータは不安そうな表情をし、キリカは真剣な表情で頷いた。
「そっか……。やっぱり市内にも現れたんだ。」
「ルーアンの時に現れたえ〜と………『執行者』なのかな………?」
キリカの話を聞いたエステルは真剣な表情で頷き、ミントは不安そうな表情になった。
「ええ、マードック工房長が市内の情報を集めてくれたの。確かにその男が『結社』の人間である可能性は高そうね。こうなった以上、博士の実験に全面的に協力した方がいいでしょう。」
「実験……。この装置を使うのか?」
キリカの話を聞いたアガットは受付に置いてある機械を見た。
「うむ、その通り。これはわしが数年前に開発した『七耀脈測定器』でな。地面に設置することで『七耀脈』の流れをリアルタイムに感知・測定することができるのじゃ。」
「えーと……。毎度ながら聞くんだけど……『七耀脈』ってナニ?」
博士の話を聞いたエステルは聞きなれない言葉に首を傾げて質問した。
「『七耀脈』とは地下深くに存在する七耀石が採れる鉱脈のことです。この地脈は莫大なエネルギーを持っていて、大地を少しずつ動かしています。」
「『地脈』、『霊脈』なんて表現されることもあるらしいね。東方では『龍脈』だったかな?」
エステルの疑問にクロ―ゼが答え、またオリビエも続いた後、キリカに確認
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ