第22話
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した。
「あら、よく知っているわね。東方では昔から、龍脈の集う場所に都が造られたという歴史があるわ。大地のエネルギーを国の力に取り込むという発想ね。」
オリビエが意外な事を知っている事に驚いたキリカは頷いた後、話を続けた。
「へ〜、そうなんだ。ちょっと勉強になっちゃった。」
「ミントも!」
「それで、その装置を使えば地震を止めることが出来るんでしょうか?」
クロ―ゼは受付に置かれてある機械を見て博士に尋ねた。
「いや、流れを見るだけですから実際に地震を止めることは無理ですわい。じゃが、ゼムリア大陸の地震は七耀脈の流れが地層を歪めることで起きるものと言われてましてな。ですから、その流れを調べれば何かが解けるかもしれんのですわい。」
「なるほど……。では、次に地震が起きるまでに準備をする必要があるわけですね。」
博士の説明を聞いたクロ―ゼは納得し、頷いた。
「装置が3つあるってことは設置する場所も3箇所か?」
「うむ、地図を見てくれ。」
アガットに尋ねられた博士は地図を広げた。
「設置して欲しい場所はツァイス地方の3箇所になる。まずは、トラット平原のストーンサークルがある場所じゃ。次は、カルデア隧道中間地点。ツァイスから歩いて最初の橋付近。最後に、レイストン要塞前じゃ。」
そして博士は地図に印をつけた。
「―――以上の3箇所に装置を設置してもらいたい。」
「うん……。だいたい手順は判ったわ。ところで、測定器の設置ってただ置くだけでもいいわけ?」
博士の説明に頷いたエステルは質問した。
「いや、そう単純ではない。測定用の検査針を正しい角度で地面に差し込む必要があるし、アンテナの設定も必要じゃ。」
「アンテナというのは導力通信用の装置のことだね。すると、測定した情報をどこかに送るというわけなのかい?」
「ほう、なかなか鋭いのう。外付けのアンテナで、測定数値を演算オーブメントの『カペル』に届けて七耀脈の動きを分析させるのじゃ。3箇所のポイントの情報をリアルタイムに分析できるのでかなり正確なことが判るはずじゃよ。」
オリビエの予想に感心した博士は説明を続けた。
「うーん、なんだか凄そうな実験ね。それじゃあ、ラッセル博士も装置の設置についてくるわけ?」
「いや、わしは『カペル』の調整があるから手が空かなくてな。代わりにティータを連れて行ってくれ。」
「えへへ……。よろしくお願いします。」
博士に促されたティータは恥ずかしそうな表情でエステル達を見た。
「わあ………ティータちゃんと一緒に仕事ができるんだ!」
「そっか。ティータなら百人力よね。……アガット。文句言ったりしないわよね?」
ティ
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