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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第138話
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とって”利益”がある。だからこそメンフィルは”叡智”達の協力要請に応えただけだ。」
「ク、クロスベルとメンフィル双方にとって”利益”がある、ですか……?」
レーヴェの答えを聞いたエリィは戸惑い
「……………―――”ラギール商会”。”赤い星座”と”黒月”がいなくなることは確かにクロスベルにとっても利益になりますが、一番得をするのは彼らの対抗組織がいなくなることはメンフィルにとっても、”利益”になる。―――違いますか?」
考え込んだ後ある事に気付いたロイドは真剣な表情でレーヴェに尋ねた。
「あ……!」
「た、確かによく考えれば”赤い星座”と”黒月”がいなくなれば、一番得をするのは”ラギール商会”ですよね……?」
ロイドの推測を聞いたエリィは目を見開き、ノエルは戸惑いの表情で呟き
「そうなると……―――ルファディエル。黒幕であるお前はラギール商会……いや、メンフィルや局長達を利用してどうやって”赤い星座”と”黒月”をクロスベルから叩き出すつもりだ?まさかとは思うが違法行為をしていないだろうな?」
ある事に気付いたダドリーは真剣な表情でルファディエルを見つめて尋ねた。
「黒幕だなんて人聞きが悪いわね。私は”最善の方法”を取っただけよ?それに私が考えた策は二大国の思惑に対する”対抗策”だから、クロスベルを守る事にもなる上”ギリギリ違法にはならない”わ。何か問題があるかしら?」
ダドリーの質問に呆れた後微笑みを浮かべて言ったルファディエルの答えを聞いたロイド達はルファディエルが今までにないとんでもない事を考えている事を察して冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
(フッ、下手をすれば”白面”をも超える恐ろしい黒幕かもしれんな。)
レーヴェは静かな笑みを浮かべてルファディエルを見つめ
「全く、こんな裏組織の参謀と言ってもおかしくない腹黒い女が警察に入ったのが今でも不思議なくらいだ……局長。当日、私達に出来る事は何かありませんか?」
ダドリーは呆れた表情で呟いた後ヴァイスに視線を向けて尋ねた。
「ん?」
「私達がどんな行動をするのか尋ねなくていいのですか?」
尋ねられたヴァイスは目を丸くし、アルは意外そうな表情で尋ねた。
「……尋ねた所で誤魔化される事はわかっていますし、止めた所で貴方達は行動を止めないのは今までの経験でわかりきっていますので。それに”赤い星座”と”黒月”を纏めて叩き出せる事はこちらとしても本望です。」
「フッ……わかってきたじゃないか。なら、そうだな……―――当日は爆発物処理班をオルキスタワー内に待機させておけ。」
「ええっ!?」
「ば、爆発物処理班をですか!?」
「一体何故彼らを……――まさか!オルキスタワ
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