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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第137話
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くとも、そのハッカーとやらはそれぞれに属していないはずだ。―――どうやら通商会議に何か思惑がある者のようだが。」

「……!」

「端末に残っていたオルキスタワーの図面……」

「なるほど……まさに明日の会議の場所だね。」

銀の話を聞いたロイドは表情を厳しくし、エリィは呟き、ワジは納得した様子で頷いた。





「………………―――会うのはこれが初めてか。クロスベル警察、捜査一課、アレックス・ダドリーだ。」

その時ダドリーが静かな表情で名乗り出た。

「フフ……噂はかねがね。通商会議の警備と新たな上層部となった”六銃士”達には色々苦労させられているようだな?」

「フン、どこぞの組織を始め、怪しげな連中が跋扈しているのでな。それと局長達には手を焼かされるが、前局長達と比べれば天と地の差だ。どうやらこちらの知らない動きに色々と通じているようだし……ここは一つ、警察までご同行願って話を聞かせてもらおうか?」

銀に尋ねられたダドリーは鼻を鳴らして答えた後自身の武器である大型の軍用導力銃を構えて銀を睨んだ。



「ダドリーさん……」

「おいおい……マジかよ?」

「フフ、何の容疑で?クロスベルの刑事法に接触した覚えは無いのだが。」

ダドリーの行動にロイドとランディが驚いている中、銀は静かな笑みを浮かべて尋ねた。



「なに、任意の事情聴衆だ。後ろめでたい事がないならぜひ来ていただこうか―――!」

そしてダドリーが銀に向かって突撃したその時、銀の姿は消え、銀がいた場所には符が残っていた!

「フン……」

銀が消えた事にダドリーは鼻を鳴らし

「……いつの間に。」

「へえ、符術を使った分け身ってやつか。」

ティオとワジは驚いた。



「フフ……今宵はこれでさらばだ。また近いうちに会えそうな気もするがな。」

そして銀の声が聞こえた後、銀の気配は完全に消えた。

「……ロイドさん。付近をサーチしますか?」

「いや……その必要はないだろう。とりあえず支援課に戻って話し合う必要がありそうですね。」

「ああ……不本意だが仕方あるまい。」

その後ロイド達は支援課のビルに戻って行った……………



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