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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第137話
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一髪だな……」
「し、死ぬかと思いました……」
爆発が収まるとロイドとランディ、ノエルは安堵の溜息を吐き
「クッ……一体何者だ………!?」
ダドリーは唇を噛みしめた。
「―――よかった。ご無事みたいですね。」
するとその時漆黒の翼を背に生やした”特務支援課”発足時からいるエプスタイン財団から”
魔導杖
(
オーバルスタッフ
)
”のテスト要員として派遣されている少女―――ティオ・プラトーがロイド達に近づいてきた。
「ティオ!」
「や、やっぱりティオちゃんだったの!」
「おいおい!一体どうなってんだ!?」
ティオの登場にロイド達はそれぞれ嬉しそうな表情で声を上げた。
「――実は今日の午後、クロスベル行きの国際定期船に乗ったんです。色々、大変そうだったので何とか帰国を早めてもらいました。」
「そうだったのか……」
「ハハ……まさにドンピシャじゃねえか。」
「じゃあ、課長さんから話を聞いてここに来たんだ?」
「ええ、エニグマで連絡したらこちらに向かったと聞いたので。それで空港から直接来ました。」
「ふふ……本当に助かっちゃったわ。」
「ありがとう、ティオちゃん!」
「いえ、間に合ってよかったです。それにしても厄介な相手だったみたいですね。何とか割り込みをかけて撃退することができましたが……」
「割り込みって―――ああ、それか。」
ティオの話を聞いたロイドは出入口の近くに置かれてある端末に気付いた。
「ええ、ロイドさんたちが閉じ込められたとわかったので予備回線から介入しました。どうやら相当な腕前のハッカーだったようですね。」
「ああ、そうみたいだな。」
「フン、どうやらとっくに離脱されてしまったようだが……そういえば、プラトー。一人でジオフロントをここまで追ってきたのか?」
「あ、いえ。……ラグタスと共に追うつもりだったのですが、”あの人”とたまたま居合わせたのでここまで同行してもらいました。」
そしてダドリーの質問にティオが答え
「へ……」
ティオの答えを聞いたロイドが呆けたその時!
「―――とんだ場面に居合わせたようだな。」
なんと銀が出入口から現れた!
「あんたは……!」
「あ、あの時の……!」
「”
銀
(
イン
)
”……!」
「……取り逃がしたか。どこのネズミか知らんが相当、抜け目がないようだな。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!ここにいたハッカーは”黒月”の関係者なのか!?」
銀の話を聞いたロイドは驚いた後尋ねた。
「フフ、”黒月”と”赤い星座”、”ラギール商会”は既にそれぞれ監視体制に入っている。少な
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