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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜演奏家の捜索〜後篇
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ミュラーはオリビエの背後に移動し
「あっ、ミュラー君!?ほ、ほんの冗談ダヨ?」
背後に立たれた事に焦ったオリビエが慌てて言い訳をしたその時、ミュラーはオリビエを引きずり始め
「あーれー……………」
引きずられたオリビエはわざとらしい声を出して、ミュラーに引きずられながら去って行った!
「色々な意味で興味深い人達でしたね。一体何者なんでしょう?」
2人が去った後アルは興味ありげな表情をし
「ま、それこそまた会えた時にでも聞いてみればいいさ。」
「正直、すっごく疲れそうですけどね……」
ワジは口元に笑みを浮かべて呟き、ノエルは疲れた表情で溜息を吐き
「ヴァイスは彼らの正体を知っているのではないですか?先程も仲良さげに話していましたし。」
「さあ、どうだろうな?」
(わ、わざとらしすぎますよ、ヴァイスさん……)
アルに尋ねられて静かな笑みを浮かべて誤魔化すヴァイスの様子を見たツーヤは呆れた表情で溜息を吐いた。
その後ヴァイス達は他の依頼を開始した。
〜中央広場〜
「まったく、お前という奴は……いつもいつも好き勝手しおって。このクロスベルがどういった場所なのか知らないわけでもあるまい。少しは自分の立場というものを弁えてほしいものだが。」
ヴァイス達が行動を開始したその頃ミュラーはオリビエを睨んで忠告し
「フッ、心配をかけてしまったかな。ただ、身動きが取れなくなる前にどうしてもこの街を見ておきたくてね。おかげでここが魔都と呼ばれる所以が何となくわかった気がする。……なにやら”彼”も、水面下で動いてるようだし。」
ミュラーの忠告に静かな笑みを浮かべて答えたオリビエは真剣な表情で考え込んだ。
「……ふむ。収穫はあったようだな。」
「フッ、ミュラーのおかげで楽しい出会いと再会もあったしね。……ああ、そういえばそっちの段取りはどうだい?キミのことだから、ボクのいない間に手際よく進めておいてくれたんじゃないかな?」
「ああ、既に連絡は済ませた。お前のせいでスケジュールには若干遅れが出てしまったがな。」
「フッ、だったら急ぐとしよう。麗しのレディ達を待たせるものではないしね。」
そしてオリビエとミュラーはどこかに向かって行った。
その後様々な依頼をこなしたヴァイス達は一端休憩する為に支援課のビルに向かった。
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