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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜演奏家の捜索〜後篇
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き、そういう扱いで頼むよ、ミュラー♪」
一方オリビエは口元に笑みを浮かべた後酔いしれった様子でミュラーを見つめて言ったが
「黙、っ、て、ろ。」
「……スミマセンデシタ。」
全身に怒気を纏わせたミュラーに睨みつけられて、素直に謝り、その様子を見ていたアル達は冷や汗をかいた。
「……すまない、この阿保とは昔からの付き合いでな。毎度、調子の乗り方がエスカレートしてきているから、時々は厳しく躾けねばならんのだ。」
「はは、なかなか苦労してるみたいッスね。」
「局長にもそんな人がいてくれればあたし達も助かるんですが……」
ミュラーの話を聞いたランディは笑い、ノエルは疲れた表情で溜息を吐き
「ハッハッハ!残念ながらそう言った人物はいないな。」
「……副官のリセルさんもヴァイスさんに関しては結構甘かった気がするんですが……」
「ええ、リセルのヴァイスに対しての甘さはどんな甘いお菓子よりも甘かったと思います。」
ヴァイスは声を上げて笑い、疲れた表情をしたツーヤに問いかけられたアルは苦笑しながら頷いた。
「なに、フォローしてくれる友人がいていつも助かっているさ。フッ、これもボクの人徳の賜物だろうね。」
「ア、アンタに言ったんじゃないんだけどな。」
「フフ、反省なんてしてたまるかって感じだね。」
そして笑顔で言ったオリビエの言葉を聞いたランディは溜息を吐き、ワジは笑顔で言い
「……そのようだな。あとでみっちり説教してやるから覚悟しておけ。」
ミュラーは頷いた後オリビエを睨んだ。
「や、やだなあ。ほんの冗談だよミュラー。……キミたちも煽らないでくれるかな?」
「フフ、相変わらずのようですね。」
冷や汗をかいて自分達を見つめるオリビエの様子をツーヤは苦笑しながら見守っていた。
「……では、そろそろ失礼する。忙しい中、世話になった。改めて礼を言わせていただこう。」
「いえ、気にしないでください。それよりミュラーさんが一番わかっているから言う必要もないと思いますが、絶対に目を離さないように気を付けて下さい。」
「……心得た。」
ツーヤの忠告にミュラーは頷き
「ふぅ、やれやれ……楽しい時間もこれでおしまいか。今度こそ、さらばだ諸君。縁があればまた会う事もあるだろう。」
「は、はあ………」
オリビエの言葉にアルは戸惑いながら頷いた。
「まあ、ボクとしては噂のテーマパークなんかも見物したかったんだがね。ああ、そうだキミたち。今から案内を依頼できないかな?フフ、我ながら名案だ。楽しい気分で過ごせば、きっとミュラーの眉間のシワも……」
オリビエがある事を考え始めたその時
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