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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜演奏家の捜索〜後篇
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な笑みを浮かべて語った後リュートを取りだした。



「荒んだ心を解きほぐす、愛と真心の調べを……」

「ハア〜………」

酔いしれた様子で演奏を開始しようとしたオリビエを見たツーヤは疲れた表情で大きな溜息を吐いた。



「おや……どうしたんだいマドモアゼル。憂いを含んだ溜め息は色気あっていいものだが、幸せが逃げてしまうというよ?」

ツーヤの様子を見たオリビエは口元に笑みを浮かべて言ったその時、ツーヤは一瞬の動作で刀を鞘から抜いてオリビエの首筋に突きつけた!

「ちょ、ちょっと、ツーヤ君!?」

突然刀を突きつけられたオリビエは慌て出し

「……念のために言っておきますけど。あたし達、ミュラーさんには『どんなことをしてでも連れて来い』と頼まれているんです。気絶させるくらい痛い目に合わせてもいいと許可をもらっていますけど……?」

「わ、わかりました!是非帰らせていただきます!」

笑顔のツーヤに微笑まれ、ツーヤの行動や言動が冗談ではないと悟ったオリビエは慌てた様子でリュートを仕舞い、その様子をアル達は冷や汗をかいて見守っていた。



「やれやれ……ここいらが潮時か。それじゃあ、ミュラーのところに案内してくれるかな?」

「うーん、でも………ミュラーさんの方からこちらに来てもらうのがよさそうですね。ちょっとお手数はかけますけど。」

オリビエの話を聞いたノエルは考え込みながら呟いた後溜め息を吐いたが

「もしくは逃げられないように手錠をして連行しますか?」

「さ、さすがにそれはやりすぎな気が……」

ツーヤの提案を聞き、冷や汗をかいて苦笑した。



「やれやれ、信用がないねえ。」

2人の会話を聞いていたオリビエは溜息を吐いたが

「オリビエさんに信用なんて、最初からあるはずがないでしょう?何を寝ぼけた事を言っているんですか?」

「……あの、ツーヤ君?ボク、君に何かしたっけ?」

笑顔で自分に対して毒を吐いたツーヤの発言に冷や汗をかいてツーヤを見つめ

「―――とりあえず駅に連絡をいれてみましょう。」

仲間達と共に冷や汗をかいて見守っていたアルは提案した。その後アル達は駅に連絡し、少しするとミュラーが店の前にやってき、アル達はオリビエをミュラーに引き渡した。



「……諸君、ご苦労だった。おかげで大した騒ぎになる前にこれを回収することができたようだ。」

「―――こちらもお役に立てて幸いです。」

ミュラーの感謝をアルは静かな表情で受け取った。



「フッ………言うに事欠いて”これ”とはね。まるでモノを扱うような言い草じゃないか。……いや、そういう扱いも趣があって悪くないかもしれない。これからもときど
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