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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜遊撃士訓練への参加要請〜後篇
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さん……)

エオリアの答えを聞いてからかいの表情になったエルファティシアの言葉に微笑んだエリィの様子を見たプリネは冷や汗をかいて苦笑していた。



「みんな、ゴメン……そういうことなんだけど、ちょっと時間をもらっていいかな?」

「ええ、せっかくの機会だし教えてもらったらいいんじゃないかしら?」

「俺達はその様子を見学させてもらおう。」

申し訳なさそう表情をするロイドにエリィとレーヴェがそれぞれ答え

「はは、それじゃあさっそく始めようか。」

「お願いします!」

リンの申し出にロイドは頷き

「それじゃあ、リンがロイド君に教えている間は私がメティちゃんをい〜っぱい、可愛がってあげるね♪」

「うわっ!?こら、やめろ、エオリア!」

エオリアは嬉しそうな表情でメティサーナに抱き付いてメティサーナの抱き心地を堪能し始めた。



その後リンの指南によってロイドのクラフト―――”アクセルラッシュ”は回転を取り入れた事によって新たな技へと進化した。



「い、今のはいい感じでしたかね?」

「ああ、十分合格点さ。後は実戦でも使い込めば、すぐにものに出来るだろう。」

「ふう、よかった……どうもありがとうございました。」

「ふふ、やったわね。」

「ロイドさん、お疲れ様でした。」

新たな技を習得したロイドにエリィは祝福し、プリネは労いの言葉をかけた。



「ああ、ありがとう。でもすごいな……型一つで、こんなに力の在り方が変わるものなのか。」

「ふふ、今アンタに教えたのは俗に”螺旋”と呼ばれる型に分類される立ち回りの一つでね。アリオスさんの使う”八葉一刀流”にも取り入れられているいわば武術の一つの形なんだ。全ての基本であり応用でもあるこの型から派生する技は、それこそ星の数ほどあるけど……”螺旋”を極め、”無”を操る者は全ての武術にして究極の到達点、”理”に至るなんて言われてるんだ。」

「螺旋に無、それに”理”ですか……」

リンの説明を聞いたロイドは驚き

「―――そして”理”と相反するもう一つ究極の到達点―――”修羅”さ。例えばそこにいる”剣帝”のようにね。」

「………………………」

「”理”と相反するもう一つの究極の到達点ですか……」

リンに視線を向けられて静かな表情で黙り込んでいるレーヴェをロイドは驚きの表情で見つめながらリンの説明を聞き続けていた。



「ま、この辺りは判ろうとして判るものでもないし、講釈はこの位にしておくけど……詰まる所、”理”ってのは常人には一生かかっても辿り着けない達人の境地みたいなものでね。その境地に至った者は大陸にもせいぜい数人しかいないと言われているのさ。」


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