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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜レン皇女との面会協力〜
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アとレーヴェは何も語らず静かな笑みを浮かべて目を伏せ

「グスッ……よかったわ…………」

「ええ…………本当によかったです…………」

涙を流しているエリィの言葉にプリネは静かに頷いた。



「うむ!その懐の広さ、大きな器こそ我等マーシルン家の娘として相応しい証拠……!」

「もう、リフィアったら…………少しは空気を読んであげなさいよ…………」

リフィアは胸を張って頷き、その様子を見たエリゼは微笑み

「ふえ〜?どうしてパパとママがが泣いているの〜?どこか痛いの〜?」

コリンは首を傾げてハロルド達を心配した。



「コリン…………」

「ハハ……何でもないよ。ちょっと目にゴミが入っただけだよ……」

コリンに見つめられたソフィアは涙をぬぐった後微笑み、ハロルドも涙をぬぐった後笑顔を見せた。



「――――エリゼ。ハロルドさんに私が貴女に運ぶように頼んだ物を渡してあげて。」

「え?―――はい、かしこまりました。よいしょ……っと。―――どうぞ。」

そしてレンに指示されたエリゼは一瞬不思議そうな表情をしたがすぐに察して会釈をした後自分の傍に置いてあるスーツケースを持って、ハロルドに渡した。



「これは一体……?」

スーツケースを渡されたハロルドは不思議そうな表情をし

「――――開けてもらって構いません。」

レンに促されたハロルドがスーツケースを開けると、なんとケースの中にはかなりの数のミラの札束が入っていた!



「なっ!?」

「ミ、ミラの札束!?そ、それも1万ミラの札束ばかり…………!」

「レン、貴女一体何を……」

ケースの中身を見たロイドとエリィは驚き、プリネは戸惑いの表情でレンを見つめ

「――――全て合わせて3000万ミラが入っています。」

「え……………」

「さ、3000万……?そ、そんな……!その額は……!」

レンの説明を聞いたソフィアは呆け、ハロルドは呆けた後ある事に気付いて驚いた。



「……その額に何か心当たりがあるのですか?」

ハロルドの様子を見て何かあると思ったエリィは尋ね

「はい…………3000万ミラは8年前、私達が負ってしまった債務の額と一致しているんです……」

「そ、それは……!」

「まあ……」

ハロルドの説明を聞いたロイドは驚き、プリネは目を丸くした。



「――――そのお金は亡くなったレン・ヘイワースから預かったお金です。……自分を”幸せ”にしてくれた家族が2度と自分のような不幸な出来事に巻き込まれない為に……と。遠慮なく受け取って下さい。それはレン・ヘイワースが貴方達に遺した遺産にして感謝の気持ちです。」

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