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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜お嬢様の捜索〜後篇
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……大変乗り心地がよかったです。」
「フフ、どういたしまして。」
リースのお礼の言葉にエリィは微笑み
「リフィア殿下達も今日は手伝って頂き、ありがとうございました。」
「こちらこそ、リフィアの面倒を見て頂きありがとうございました。」
「何が面倒じゃ!余は民を守る為にセリカ達と共に遺跡に巣食う魔物達を退治していたんじゃぞ!?」
リースの官舎に対してエリゼが答えた内容を聞いたリフィアはエリゼを睨んで反論したが
「嘘を言っても無駄だから。遺跡の魔物退治はリースさん達に会いに行く”ついで”でしょう?」
「ぬぐっ…………!」
ジト目のエリゼの指摘に唸った。
「さ、さすがエリゼさんね。」
「リフィア殿下の思考もしっかりと読み取っているな。」
二人の会話を聞いていたプリネは苦笑し、レーヴェは感心していた。
「ところで……”星杯騎士”の事は、大聖堂の人には?」
一方ロイドは真剣な表情でリースを見つめて尋ね
「ええ、誰にも言っていません。さすがにエラルダ大司教は薄々感づいている様子ですが……まあ、下手を打たなければ問題ないかと思います。」
尋ねられたリースは答えた後静かな笑みを浮かべた。
「リースさん、くれぐれも無茶はしないでください。」
「ええ……ご心配なく。では、また何かあったらよろしくお願いします。」
「ええ、こちらこそ。」
「じゃあね。」
そしてリースはその場から去り
「リフィア。私達もそろそろ。」
「うむ!エリィ、そして特務支援課とやらよ!エリゼが世話になったな!エリゼの主として感謝する!それと短い間になるが、プリネ達をよろしく頼む!」
エリゼに促されたリフィアは頷いた後ロイド達に口元に笑みを浮かべて言った。
「い、いえ。私達としても殿下の身の安全は心から望むものですし。」
「そ、そうだな。それにプリネさん達が手伝ってくれているお蔭で、まだ戻って来ないティオ達が抜けた穴を十分カバーできるしな。」
リフィアの言葉にエリィとロイドは戸惑いながら答えたが
「……私がロイドさん達やプリネ姫達のお世話になったのはだ・れ・の!せいだと思っているの?」
「むう…………」
威圧を纏ったエリゼの笑顔に微笑まれて唸った後黙り込んだ。
「うふっ♪完全に主従が逆転しているわね♪」
その様子を見守っていたエルファティシアはからかいの表情になり
「―――さてと。皆さん、今日は本当にお世話になりました。私達も失礼します。」
「さらばだ、特務支援課よ!」
そしてエリゼとリフィアが去ろうとした。するとその時
「ちょ、ちょっと待ってください!」
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