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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
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ントに見えるけど……)

(もしかしてメンフィル帝国が開発した戦術オーブメントかしら?)

見た事のない戦術オーブメントで通信しているプリネの様子をエリィとロイドは不思議に思い、エルファティシアはレーヴェに小声で尋ねた。



(――――”ARCUS(アークス)”。”エプスタイン”が”ラインフォルト”と共同で開発した”ENIGMA(エニグマ)U”と同時期に開発された戦術オーブメントだ。)

(ええっ!?”エプスタイン財団”と”ラインフォルトグループ”が共同開発した戦術オーブメントですか!?)

(確かに戦術オーブメントをラインフォルトグループと共同で開発している話は聞いた事がありますけど、もう実装化しているんですか……!で、でもどうしてクロスベルの防衛機構もそうですが、遊撃士協会も起用していないんですか……?)

レーヴェの説明を聞いたロイドは驚き、エリィは目を丸くした後ある事に気付いて不思議そうな表情で尋ねた。

(”ENIGMA(エニグマ)U”と違い、適性がなければ全く使えないから、今は試験段階という形で適性がある”Z組”のメンバーや”Z組”に関係する教官や生徒達に配られている。当然アーツも”ENIGMA(エニグマ)U”とは異なるアーツがあり、”ENIGMA(エニグマ)U”には搭載されていない機能もある。)

(そ、そうなんですか。)

(どんな機能なのか、ちょっと気になるわね。)

(ええ。もしかしたらティオちゃんなら、何か知っているかもしれませんね。)

レーヴェの説明をロイド達が聞いていると通信を終えたプリネがロイド達に話しかけた。



「――先程レンに確認した所、ヘイワース夫妻と会ってくれるそうです。」

「本当ですか……!」

「じゃあすぐにでも、ハロルドさん達に知らせないと……!」

プリネの答えを聞いたロイドとエリィは明るい表情をしたが

「―――ただし、その場にリフィアお姉様も同席している事が条件だと言ってました。”ケジメ”をつけて置きたいそうなので……」

「”ケジメ”……」

「……一体レンちゃんは何を考えているのかしら……?」

プリネの続きの説明を聞いたロイドは考え込み、エリィは複雑そうな表情をした。



「―――まあ、何にせよ、リフィア殿下を見つけなければ、先程の夫妻の依頼も達成できないという事だな。」

「ま、元々請けるつもりだったから、順番が逆になっただけだから大した問題じゃないわ。そろそろ行きましょうか。」

静かな表情で答えたレーヴェの言葉に頷いたエルファティシアはロイド達を促し、ロイド達は他の依頼を終える為に依頼人であるエリゼの元へと向かった。





〜クロスベル国際空港〜




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