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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第133話
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戸惑ったその時男性はエリオットにかけよって笑顔で抱きしめた。



「半年ぶりか〜、元気だったか!?写真では見ていたがなかなかカッコイイ制服じゃないか!」

「ちょ、ちょっと父さん……」

「むむ、まだまだ筋骨隆々には程遠いな……ううむ、天使のようなエリオットにこのままでいて欲しくもあるが……だが―――帝国男子として逞しく育って欲しいのも事実ッ!涙を呑んでお前を士官学校に入れた父さんの漢気をわかってくれい!」

「苦しい、苦しいってば……!」

男性に力強く抱きしめられているエリオットは悲鳴を上げた。



「……えっと。」

「なにあれ。」

その様子を仲間達と共に冷や汗をかいて見守っていたリィンは戸惑い、エヴリーヌは呆れ

「聞いていたのと激しく違うんですけど……」

「そ、そうですね……」

「え、えっと、家族思いな素敵な御父上のようですね……」

ジト目のアリサの言葉にエマは戸惑いの表情で頷き、セレーネは苦笑し

「わはは!楽しいオッサンだなぁ。」

クロウは声を上げて笑った。



「ハア……」

「ふふ、楽しい上官をお持ちのようですね?」

溜息を吐いて片手で顔を隠すナイトハルト少佐の様子を見たサラ教官は口元に笑みを浮かべて見つめ

「……言葉もない。」

ナイトハルト少佐は肩を落として答えた。



「もう、いい加減にしてってば!フィオナ姉さんに言いつけるよ!?」

「ハッ……!えー………それはともかく。帝国軍・第四機甲師団司令、オーラフ・クレイグ中将だ。本日の合同軍事演習の総指揮を任されている。以後、見知りおき願おう。」

そしてエリオットの口から自分にとって最も恐れる存在の人物の名前が出ると男性―――クレイグ中将は一瞬でエリオットから離れて威厳を持ってリィン達に自己紹介をし、クレイグ中将の豹変っぷりにリィン達は冷や汗をかいた。



「こ、こちらこそ……」

「よ、よろしくお願いします……」

(凄いお父さんだな……)

(はあ、言わないでよ……)

アリサとマキアスは戸惑いの表情で答え、リィンに視線を向けられたエリオットは肩を落とした。



「さて―――簡単に説明しておこう。本演習は”実戦”を想定した機甲師団の総合演習である。主力である戦車部隊を中心に歩兵部隊、装甲車部隊、軍用飛行艇が高度に連携―――機動力を活かして敵目標群に壊滅的な打撃を与えるものとする。目標群としては、旧式戦車を使用。自動操縦による回避、反撃も行うが、それらにはペイント弾を使用する。ただし―――それ以外の演習部隊は全て実弾を使用する。」

「……!」

「実弾……実際に破壊するわけですか。」

クレイグ中将の
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