第79話 似たような人が揃うと酷く面倒臭い
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は今銀時が抱えているなのはからだった。だが、明らかに話し方が違う。どう言う具合に違うかと言うとちょっと違うのだ。どう違うのかと言うと……まぁ違うと言えば違う。そんな感じに違って聞こえて来たのだ。
「今、貴方は私を抱えているが為に満足に戦えない状況にあります。でしたら私が自立行動をして敵の攻撃から回避出来れば貴方は再度戦闘を行える筈です。更に私が共に戦闘に加われば勝率は20%程向上する筈です」
「えと……なのは、お前一体どうしたんだ? 頭でも打ったのか? それとも変な物でも拾い食いしたのか?」
「いえ、頭部にダメージらしき痕跡は見当たりません。更に言えば先日の夜から何も食していませんので拾い食いの可能性も稀有と言えます。身体的にも問題は有りませんのでご心配には及びませんよ」
「いや、及びますけどぉぉぉぉぉ! 明らかにお前何時もと喋り方が違うじゃねぇか! 何だその知的な喋り方は? 何、最近の流行なの? トレンディーなの? お父さん最近のお子ちゃまの流行とか分かんないから其処んとこ詳しく教えてくんないかなぁ?」
明らかにおかしい。確実におかしい。何時ものなのははこんな知的な会話をする筈がない。さらに言えばひどく回りくどく面倒くさい返しをしてくる。まるで別人と話しをしているかの様だ。
「申し訳ありませんでした。どうやら説明が不足していたようです。現状で私の元の人格は先の戦闘でのダメージが有るようで機能停止状態にあります。その為に急遽私がこの肉体を操作する事になったのです」
「え? 何? どゆ事?」
「ご理解頂けませんでしたか?」
「悪い、全然分からない……つまり、お前は『なのは』なのか?」
「肉体的に言えばそうなのでしょうが今の私は違います。言ってしまえば一種の疑似人格と呼べば宜しいのでしょうか」
「つまり、二重人格って奴か?」
「そう考えて頂ければ相違ないと思います」
正に初公開な話だった。今の今までなのはの中にこんな面倒くさい人格があったなんで驚きである。
しかも会話の内容が難しすぎてついて行くのが困難極まりない感じがする。今でもこうして会話を聞いているだけで銀時の頭がパンクしそうになってくる。
「えぇっと、それじゃよぉ……お前の事は何て呼べば良いんだ?」
「いつも通りで宜しいでしょうが区別をつけたいのでしたら、私の事は星光の殲滅者【シュテル・ザ・デストラクタ―】とお呼びください」
「うん、長いから無理。後何かすげぇ中二臭ぇからやだ。もちっと短くしてくれ」
「それでしたらシュテルで構いません」
「あっそ……まぁ、さっきのよりは大分マシになってるからそれで妥協するわ」
案外すんなり受けれ入れてくれてホッとする銀時。とりあえず意識が戻ったのであれば何時までも抱えている必要はない。なのは改めシュテ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ