機動戦艦ナデシコ
1319話
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リアやスレイに対し、エリナは首を横に振る。
「確かに昨日見た感じだとエザリアという人はかなりやり手に見えたけど、プロスペクターも十分にやり手だと思うわ」
「へぇ。随分と自信があるのだな。そんなにそのプロスペクターという人物は優秀なのか?」
俺の方へと視線を向けて尋ねてくるコーネリアと、こちらもまたエザリアの優秀さをよく知っているスレイ。
そんな2人へと向け、俺は頷きを返す。
「そうだな。実際問題かなり度胸があるのは間違いない」
俺の脳裏を過ぎったのは、ゴートを制圧した時のやり取り。
普通交渉相手が自分の護衛を苦もなく一蹴したりすれば、多少なりとも驚き、恐怖を覚える筈だ。
だが、プロスペクターの目に怯えの表情は一切なかった。
それどころか、笑みすら浮かべて食堂に誘うような真似すらしたのだ。
勿論心の中では怯えや畏怖、恐怖といったものを感じていた可能性は否定出来ないが、それでも表に出さないだけで十分凄いと思う。
「あのエザリアと互角にやり合える人がそうそういるとは思えないがな。ま、実際に行ってみれば分かる」
そんなコーネリアの言葉に、プロスペクターとエザリアの戦いが脳裏を過ぎる。
もっとも、戦いとは言っても物理的な意味での戦いではなく言葉を用いた戦いだろうが。
いや、エザリアも何だかんだでかなり鍛えてはいる。
何しろ、シャドウミラーの政治班を率いる身だ。いつ危険が襲ってくるか分からない以上、身体を鍛えて置くに越した事はない。
魔法球を使ってるから、時間にはかなりの余裕があるし。
それこそ、この世界の人類を相手にする程度なら普通に最強なんじゃないだろうか。
基本的にこの世界の軍人は生身での戦闘をそこまで重視しているようには見えないし。
勿論一般人に比べれば十分に強いのだろうが……
そんな風に考えながら、俺達はナデシコの中へと入るのだった。
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