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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1319話
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けなかったのか、ハルカが笑みを浮かべて尋ねる。

「はい。美味しい食事もナデシコから配られて、とっても美味しくて、凄かったです!」

 言葉使いが多少変だったが、それだけ食事が美味かったって事だろう。
 ナデシコから配られたって事は、ホウメイやテンカワが作ったナデシコ食堂の料理だろうから、基本的に外れはない。
 いや、ホウメイと比べるとテンカワの料理は外れになるのか?
 それでも、別にテンカワの料理は食べられないって訳じゃないしな。
 そう考えると外れとも言いがたい。

「そう、じゃあ今日はこれから頑張ってお掃除しないとね」
「うん! あたしのお部屋を作るの! ……あ、お母さん!」

 ハルカと話していた子供は、遠くに母親の姿を見つけたのか走って去って行く。
 その母親も、俺達の……いや、俺の姿を見つけたのか、頭を下げてから子供を連れて研究所の中へと向かって行った。
 親子揃って足取りが軽いのは、やっぱりシャドウミラーの存在もあってこれからの生活に希望を持てるからだろう。
 事実、俺は木星蜥蜴の集団をニーズヘッグ1機で蹂躙した訳だし。

「この世界の人々も逞しく生き残っているようだな。素晴らしい」

 コーネリアに言葉が周囲に響き、俺達はそれに頷く。
 あれだけの人数がこうして生き残っていたのは、確かに逞しいと言ってもいい。
 それに俺達が合流したのはあくまでもユートピアコロニーの地下に潜んでいた生き残りだけであって、それ以外の場所にも生き残りがいる可能性は十分にある。
 その辺も後で探してみる必要があるだろうな。
 他の生き残りがいたとして、そいつらがどういう選択をするのか……シャドウミラーの庇護下を望んだイネス達と同様か、それとも地球に戻りたいと願うか。

「さ、行きましょうか。ナデシコの方でもきっと色々相談したい事があるでしょうし」

 ハルカの言葉に、俺達は再びナデシコへと向かって歩みを開始する。
 そして進み続け、やがてナデシコが見えてくる。
 いや、見えるって意味だとゲートから出た時から見えてたんだけどな。

「何だか、こうして見るとほっとするわね」
「そうか? ……まぁ、俺の場合はナデシコよりもホワイトスターの方がそんな風に感じるけどな」

 エリナにとっては、ホワイトスターよりもナデシコの方が帰るべき場所だという認識なのだろう。
 いや、ずっとこっちの世界で暮らしてきたんだから、ホワイトスターを自分の帰るべき場所だと認識しろって方が無理なのはおかしな話じゃないだろうけど。

「さて、エザリアが先に来てるって話だったけど……どうなってると思う?」
「向こうの交渉担当の人が苦労しているのは確かだろうな」

 コーネリアの言葉に、スレイが頷く。
 だが、そんなコーネ
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