暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1319話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
するにしても難しいだろうが。
 そもそも、プロスペクターが現状で俺達と敵対するなんて選択肢を選ぶ筈もない。
 ……避難民の中でも強硬派が妙な行動を取るという可能性はあるかもしれないが。

「当然でしょ。ただでさえ火星は木星蜥蜴に占領されてて周囲は敵だらけなのに、この状況でシャドウミラーとも敵対したりしたら、私達はこのまま火星で全滅決定じゃない」

 エリナの方も俺と同じ意見なのか、あっさりとそう言ってくる。
 ま、ナデシコ側としては馬鹿な真似をする筈もないと思いたいけど……火星に到着する直前に暴動を起こすウリバタケみたいなのもいるしな。
 能力は一流だが人格に問題ありな人材を揃えたってのは伊達じゃない。

「エザリアは?」
「2時間程前に来て、ナデシコの方へと向かいました」
「そうか、じゃあ俺達もまずはそっちに行くか」

 そう告げ、影のゲートを作ろうとするが……それにコーネリアが待ったを掛ける。

「アクセル、出来ればこのナデシコ世界の火星の様子をしっかりと見ておきたい」
「私もコーネリアの意見に賛成だ。それに、現状でナデシコはネルガルの者達の拠点のようなものだろう? そこにいきなり影のゲートで転移するような真似は止めた方がいいと思うが」

 その言葉にエリナとハルカの方へ視線を向けると、エリナは頷き、ハルカは取りあえず同意といった風に笑みを浮かべる。
 どうやらコーネリアやスレイの言葉に賛成らしい。
 まぁ、別にこの研究所内の敷地内を歩くのは構わないけど、ナデシコに向かうまで結構歩く必要があったりするんだけどな。
 コーネリアやスレイがそれを望むならそれもいいかと判断し、そのまま歩みを進めていく。
 元々ゲート付近に近づかないようにと言われている為か、周囲に人の姿はない。
 いや、そもそも量産型Wはまだしも、このナデシコ世界の人間にとっては虫型の無人機というのはどうしても木星蜥蜴を思わせる。
 そうである以上、自分から進んでこのゲートに近づくような者はそうそういる筈もないか。

「こうして見ると、ホワイトスターが賑やかだっただけに寂しさが強い気がするわね」

 エリナの言葉通り、木星蜥蜴によって占拠されている火星というのはボロいというか、荒涼としているというか……まぁ、この研究所に避難民が住むって事は、ここから発展していくって事になるんだろうけど。

「あ、おはようございます」

 ふと声が聞こえてきた方へと視線を向けると、そこには10代始めくらいの子供の姿があった。幼女? いや、この場合は少女か。
 このくらいの年代の子供も無事に生き残ってたんだな。

「おはよう。昨日はどうだった? 良く眠れた?」

 ルリに構っているように、子供好きなだけあって今挨拶してきた子供も放っては置
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ