暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1319話
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 ナデシコが現在あれだけの性能を発揮出来ているのは、オモイカネというAIが存在してるからこそであり、そのオモイカネを上手く操作……違うな、ルリの言葉から考えると、コミュニケーションを取れると表現すべきか? ともあれ、オモイカネと上手い具合にやっていけるのはルリを置いて他にいないのだから。

「……ルリルリの代わりを探すのは?」
「可能か不可能かで言えば可能でしょうけど、問題は見つかるかどうかよ。あの子程の能力を持つオペレーターがいるかどうかも分からないし、何よりオモイカネとの相性を考えるとそう簡単にはいかないでしょうね」
「そうなると、やっぱりルリルリを放って私だけナデシコを降りるって訳にも……ねぇ?」
「そのルリルリという人物が有能なら、シャドウミラーとしても欲しいところだけどな」
「ぷっ」

 コーネリアの口から出て来たルリルリという言葉に、思わず噴き出す。
 それが面白くなかったのか、コーネリアの視線がキツくなる。

「何かおかしな事でもあったか?」
「そうでもない。ただ、ルリルリってのはハルカが付けたあだ名で、正確にはルリ。ホシノ・ルリだ」
「……なるほど。まぁ、その辺はともかくとして、だ。すぐにシャドウミラーに来られないというのは残念だな。私としてはまた賑やかになるものだとばかり思っていたのだが」

 元々ハルカが周囲に溶け込むのが上手かったのか、それとも夜の行為の為か、はたまた今朝一緒に風呂に入って裸の付き合いをしたからか……ともあれ、ハルカとコーネリアを含めた面子との相性は決して悪くはない。……どころか、かなり仲がいい。

「ふふっ、私も早くそうなるように願ってるわ。ただ、私達の世界の方で一段落する必要があるでしょうけど。最低でも木星蜥蜴の件は何とかしないと、私も安心してこっちに来る事は出来ないわ」

 そんな風に話しながらもエアカーは進み、やがて転移区画へと到着する。
 既に昼に近いという事もあって、結構な人数が転移してきている様子が窺えた。
 交流区画の方でも今頃は多くの店が開いてるんだろう。
 あ、でも超包子とかってどうなってるんだろうな? 看板娘の神楽坂をこっちで使ってしまったけど。
 いや、元々色んな部署を回らせてるって話だったし、恐らく大丈夫だろう。
 超包子の方は……今度一度顔を出してみるか。
 もしかしたら新しいバイトを雇っている可能性もあるし。

「アクセル様、どうぞ」

 量産型Wに車を預け、俺達はナデシコ世界へと転移するのだった。





「どうやら特に問題はなかったようだな」

 ナデシコ世界に設置されたゲートへと転移を完了すると、周囲には特に争われた跡はない。
 もっとも、メギロートや量産型Wでしっかりと警護をしている以上、ナデシコ側で何を
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