第107話
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聞くと恥ずかしそうな表情で溜息を吐き、アーシアは微笑みながらティータに恥ずかしがる必要はない事を伝えた。
「あのあの、お母さん、何かリースさんに失礼なことをしませんでした?リースさんみたいな可愛い人、お母さん大好きだと思うし………」
「え……………」
ティータに訊ねられたリースは呆けた声を出した。
「す、すみませんっ!お姉さんなのに可愛いなんて!でもでも、なんていうか物静かでキレイなんだけど独特な雰囲気っていうか………」
「…………独特…………」
「へえ……中々鋭いわね、ティータちゃんのお母さんは。」
「というか何気にティータ自身も鋭いよな?」
ティータが呆けているリースに謝罪している中エリカの鋭さにアーシアは感心し、エリカ同様すぐにリースの雰囲気に気づいたティータの鋭さにフレンは苦笑していた。
「はは、親子そろって鋭いやん。確かに独特っていったらリース以上はそうおらんやろ。」
「む………」
そして笑いながら自分を見つめてきたケビンの言葉を聞いたリースは顔を顰めた。
「えとえと、その………それでケビンさん達はこれからどーするんですか?やっぱりこのまま脱出方法を探すんですよね?」
「ああ、そのつもりや。といっても探索を始めたばかりやからぜんぜん進展してへんのやけど。」
「そうですか…………あのあの!だったらわたしにもお手伝いさせてください!足手まといにならないよう頑張りますから!」
「え。」
「まあ、今のティータちゃんなら足手まといにはならないけど……」
「……難しい所だな。ティータは俺達と違って、純粋な民間人だしな。」
「うーん、そやなぁ。正直、ティータちゃんにはここで待ってて欲しいんやけど。さっきも言ったようにどうもオレらの常識ってモンが通用しない場所みたいでな。」
ティータの申し出にリースが呆けている中アーシアとフレンは考え込み、ケビンは苦笑しながらティータに忠告した。
「でもでも、それを言うならここで待ってても同じですし………わたしに出来ることがあるならお手伝いさせて欲しいんです!」
「そっか。………はは、さすがはエステルちゃんの妹分や。」
「えへへ。」
「ケビン………本気?」
ティータを探索に加えようとしたケビンの様子に驚いたリースは真剣な表情で尋ねた。
「この子に関してはそんなに心配せんでもいい。こう見えても、例の事件では最後まで修羅場に付き合ったんや。見た目より遥かにしっかりしとる。」
「そうね。”執行者”達との戦いも足手まといにならず、しっかりサポートしてくれていたから、彼女は心強い存在よ。」
「そうは言っても………」
ケビンとアーシアの説明を聞いたリース
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