第107話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
あ〜………はは、久しぶりやね。ティータちゃん。半年ぶりくらいか?少し背ぇ伸びたみたいやん。」
状況を理解していなく、不思議そうな表情で自分を見つめるティータにケビンは溜息を吐いた後、苦笑しながらティータを見つめて声をかけた。
「あ………えへへ、ありがとーございます。あのあの、お久しぶりです。またリベールに遊びに来てくれたんですか?あれ、そちらのおねーさんは………」
ケビンの言葉を聞いたティータは嬉しそうな様子で答えた後、リースに気付いた。
「あれ………?確かわたし、お父さんと一緒にお家でお留守番をしてて………アガットさんが来るから晩ゴハンの支度をしてたらあたりが真っ白になって………それで…………!はわわわっ!?こ、ここっていったい!?ゆ、夢!?これって夢なんですか!?そ、そうだっ!ホッペつねらなきゃっ!」
しかし周りの様子がおかしい事に気づくと慌て始め
「はは………こりゃ間違いなく本物やな。」
「ああ、そうだな。」
「フフ、ティータちゃんのああいう所を見るのも久しぶりね。」
(…………可愛い…………)
慌てているティータの様子をケビン達は微笑ましそうに見つめた。そしてケビン達はティータに現在の状況を説明した。
「そ、そうですか………お母さん達が引き上げたアーティファクトが原因で………」
「いや……正直、これが原因かどうかすらわからへんってのが現状や。それに、これが原因だとするとツァイスにいたティータちゃんが巻き込まれた理由がわからへん。」
「た、確かに………ツァイスとグランセルでは距離もかなり離れてますし………」
ケビンの説明を聞いたティータは頷いた。
「ただ、白い光に包まれた時刻はほぼ同じのようですね。何らかの関連性があるのは間違いではないかと。」
「は、はい。わたしもそう思います。あっ………ご、ごめんなさい!わたし挨拶もしないで………」
リースの意見に頷いたティータは自己紹介をしていない事に気付き、姿勢を正して自己紹介をした。
「あのあの、わたし、ツァイス中央工房見習いのティータ・ラッセルって言います!」
「七耀教会のシスター、リース・アルジェントです。あなたのことは、お母様やケビンから色々と伺っています。」
「あ、リースさんもお母さんに会ったんですか?」
リースがエリカと面識がある事を知ったティータは目を丸くしたが
「ええ………写真を見せて頂きました。こうしてお会いしてみるとお母様が自慢するのも納得です。」
「は、はう………お母さんったら………」
「フフ、恥ずかしがることはないわ。ティータちゃんのお母さんがティータちゃんの事を他の人達に自慢したがるのも無理はないわ。」
リースの話を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ