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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第132話
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ロイドは呆け、ツーヤは目を丸くして尋ねた。



「ああ。メルキア皇帝だった俺はマルギレッタを側室として娶ったのだが、マルギレッタが産んだ長女の名前は”メサイア”だ。」

「まあ……確かに不思議な偶然ですね。」

「しかし人間を使い魔にする事ができるとは驚いたな……」

「え……」

「何を言っている?メサイアは”亜人族”だぞ。」

驚いている様子のヴァイスの言葉を聞いたツーヤは呆け、レーヴェは指摘した。



「”亜人族”だと?」

「局長?」

「何か気になる事があるんですか?」

眉を顰めて首を傾げているヴァイスの様子を見たロイドとエリィは尋ね

「ヴァイスハイトとマルギレッタの娘が亜人族って、さすがにおかしいわよ。」

「マルギレッタは純粋な”人間”ですから、二人の間に亜人族が産まれるなんてありえませんよ。」

メサイアの母を知るエルファティシアとアルはそれぞれ不思議そうな表情で答えた。



「……まあ、並行世界の話だからもしかしたらマルギレッタが亜人族だったのかもしれんな。―――しかし、並行世界とはいえ、俺の娘を使い魔にしているのだから、そのリィンとやらがどんな男なのか直に会って確かめないとな……」

「フフ、リィンさんはZ組のリーダー的存在で、クラス内の不和を何度も解決した人ですから、人格的には問題ないですよ。」

「……まあ、ある欠点はあるがな。」

「レ、レーヴェさん。」

まだ見ぬリィンに対して興味ありげな表情をしたヴァイスの様子を見たプリネは微笑みながら答え、静かな笑みを浮かべて言ったレーヴェの言葉を聞いたツーヤは冷や汗をかいた。

「ほう?どんな欠点なのか是非聞かせてもらおうか。」

そしてプリネ達はリィンの欠点――――鈍感かつ、無自覚で次々と周りの女性を落としてその結果多くの女性達に好意を寄せられ、その中にはアルフィン皇女も含まれている事を説明した。



「…………………」

「”ラインフォルトグループ”の会長のご息女どころかエ、エレボニア帝国のアルフィン皇女殿下がその人に好意を寄せているってとんでもない話じゃないですか!?」

プリネ達の説明を聞き終えたロイドは口をパクパクさせ、ノエルは驚き

「フッ、さすがの俺も”魔神”や”精霊王女”は落とせなかったな。まあ、それ以前に出会う機会もなかったが。」

「うふっ♪”精霊王女”どころか、”七大罪”の一柱に好意を寄せられているなんてとんでもない男の子ね♪」

「そのリィンとやらに好意を寄せている女性達は色々と苦労してそうですねぇ。」

「アハハハハハッ!今の話を聞いたら、どんな人物なのかもう、ほとんどわかっちゃったよ♪」

ヴァイスは静かな笑みを浮かべ
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