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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第127話
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「……正気か……?」

「なんて物々しい雰囲気……」

ユーシスは信じられない表情をし、セレーネは不安そうな表情をし

「こ、これが……”ガレリア要塞”……」

「……これが全て鉄とコンクリートでできているのか……」

「ど、どれだけのミラをつぎ込んでいるのよ……」

エマやガイウス、アリサは驚きの表情で見つめていた。



「ハハ、予想通りだったか。」

「無理もないよ……僕だって同じだったもん。」

「まあ、クロスベル側はほとんど崖になってるけど。」

「でも、列車砲がある場所は向こうに突き出してるんだよねー。」

「……サラ教官。この場所で俺達に何を見せるつもりですか?」

「―――決まってるわ。”軍隊”というものの本質……その根底にある”チカラ”がどういったものであるのか―――これ以上ないくらい解かりやすく見せてあげるわ。」

その後列車はガレリア要塞に停車し、リィン達は降車した。



〜ホーム〜



リィン達が降車すると列車から作業員達が出て来た。

「あの人達は……?」

「整備員や出入りの業者ね。あまりに巨大な要塞だから関係者も少なくないのよ。」

「……なるほど。」

「ちょっとした街くらいはありそうな雰囲気ね……」

リィンの質問に答えたサラ教官の話を聞いたラウラは頷き、アリサは呆れた表情で溜息を吐いた。



「たしかこの先は……”クロスベル市”でしたか。」

「こんな軍事施設のすぐ先に巨大な貿易都市があるんですね……」

「ええ、ここから30分くらいね。通商会議が開かれる”超高層ビル”っていうのもこの要塞の屋上から見えるわよ。」

「う”ー……エヴリーヌもあの列車に乗ってクロスベルに行きたかったな〜。」

エヴリーヌが去って行った列車を見つめて不満げに呟いたその時

「――来たか。」

ナイトハルト教官がリィン達に近づいてきた。



「あ……」

「あ……ナイトハルト教官!」

「どうも教官……いえ、ナイトハルト少佐殿。トールズ士官学院1年特科クラス”Z組”。担任教官を含め、マーシルン、ルクセンベール、副担任を除いた全員の到着を報告します。」

「11:30―――了解した。ようこそ”ガレリア要塞”へ。」

サラ教官の敬礼に対し、ナイトハルト教官も敬礼で答えた。



「改めて―――帝国軍・第四機甲師団に所属するナイトハルト少佐だ。実習期間中、お前達の案内役、および特別講義の教官を担当する。それでは付いてくるがいい―――」

その後リィン達はナイトハルト少佐の案内によって、要塞内を進み、自分達が泊まる部屋に荷物を置いた後会議室に向かった。




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