外伝〜英雄達の戦い〜
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うね………?」
ファーミシルスの嘲笑に対し、エリザスレインは冷たい微笑みで見返した。2人はお互いの顔を睨みあって、今にもぶつかりそうな雰囲気をしていた。
「お止め下さい、エリザスレイン様!我々の敵は目の前の者ではなく、ユイドラを襲う者達です!」
「大将軍さんもやめてよ〜!今は味方同士、争っている時じゃないでしょ!?」
そこにメロディアーナとペルルが2人の間に入って、仲裁した。
「………そうね。ここは貴女に免じて退いてあげるけど、後で説明してもらうわよ、メロディアーナ。」
「はい。どの道、エリザスレイン様にも説明しないといけない状況をウィルが作りましたから、近い内エリザスレイン様も呼んで、さまざまな種族達と話し合おうとした所です。」
「………その様子だと、とんでもない事を考えたようね、ウィルは。やれやれ………次から次へと私を悩ましてくれる事を考えてくれるわね、あの男は。フウ………どうやらまたかつてのように、しばらくの間、傍で監視をしないといけないようね。」
メロディアーナの説明を聞いたエリザスレインは溜息を吐いた後、地上で戦っているウィルを口元に笑みを浮かべて見ていた。
「フフ………そうは言いますが、どことなく嬉しそうに見えますよ?」
「あら……言うようになったわね、メロディアーナ。………でも、そうかもしれないわね。これを機にいっそ、貴女みたいにウィルとの子供を作ろうかしら?それで産まれた子を私が教育して、私の代わりになるようにするのも悪くない考えね。」
「………本気なのですか?」
エリザスレインの口から出た予想外の言葉にメロディアーナは驚いて尋ねた。
「フフ………どうかしらね?それとも以前みたいに2人でウィルを誘惑したいのかしら?メロディアーナは?」
「な、なななななななっ………!」
エリザスレインの言葉にメロディアーナは顔を真っ赤にした。
「フフ………このぐらいで照れるなんて、まだまだね、メロディアーナ。」
「エリザスレイン様!」
エリザスレインのからかいに気付いたメロディアーナは顔を赤くしながらエリザスレインを睨んで怒鳴った。
(………私も早くリウイ様との子が欲しいわ………クッ………だが、まだ”あの方”が目覚めてない今、それは難しいわね………)
(どうしたんだろう、大将軍さん?なんか、いつもと様子が違うようだけど………)
2人のやり取りを見て、様子がおかしいファーミシルスを見たペルルは首を傾げていた。そしてエリザスレインはファーミシルスを見て、言った。
「ファーミシルスといったわね………この私の力がどれほどのものか……この戦いの活躍で飛天魔風情が力天使たるこの私の力の足元にも及ばない事を
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