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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第2章〜荒ぶる大地〜 外伝〜工匠都市防衛戦〜前篇
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「死になさい。」

そしてセオビットは片手に込めた膨大な魔力の弾を放った!

「セアッ!!」

そこにリウイが乱入し、レグナー達の前に立ちはだかり、クラフト――フェヒテンケニヒで魔力の弾を真っ二つにした!

「ラ・ティアラル!!」

さらに乱入する前に駆動させ始めたオーブメントを発動させ、アーツでレグナーや工匠達の傷をある程度回復させた。

「貴方は……メンフィル王。」

自分達を救った人物に呆けたレグナーだったが、リウイ達の正体をウィルから内密に教えられていたレグナーは自分達を救った人物がリウイである事に驚いた。

「………お前がウィルが言っていたレグナーだな?そいつの相手は俺がしてやる。お前達はその間に負傷した者達を教会に運び、壊れた門の修理を行っておけ。」

リウイは、攻撃をやめて自分を興味深そうな表情で見ているセオビットから目を離さず、レグナー達に指示した。



「援護は?」

「必要ない。俺の戦いに付いてこられる奴はここにはいないだろうしな。」

レグナーは援護が必要か尋ねたが、リウイは断った。

「………わかりました。ここはお願いします。」

リウイの答えをある程度予想していたレグナーはリウイに軽く目礼した後、工匠達にさまざまな指示をして、門の修理に向かった。そしてその場はリウイとセオビットの2人だけになった。

「ふふっ……貴方がリウイね?……どんな男かと思ったけど、いい男じゃない。………魔力も父様と同等かそれ以上に感じるわね。ふふっ………楽しませてもらえそうね……」

「セオビットといったな………何者だ。俺はお前に見覚えも聞き覚えもないぞ。……その容姿からすると、エルフと魔人から産まれた半魔人という所か………」

不敵な笑みを浮かべているセオビットをリウイは目を細くして睨みながら尋ねた。

「ディアーネとやらから、貴方の事は聞いたわ。魔神の血を引くくせに、光と人間に与する裏切り者だと。」

「………勘違いするな。俺は光にも闇にも属さん。俺が目指すのは光と闇の”共存”だ。」

「フン……それが気にいらないのよ………!我が名はセオビット!リガナール半島に住みし魔人、イグナートの娘なり!」

リウイの答えに鼻をならしたセオビットは高々と自分の事を言った。

「…………リガナール半島………だと?確かあそこは腐敗の神に与する眷属によって、生き者が住めない腐敗の土地だと聞いたが。」

セオビットの口から出た土地の名前を聞いたリウイは、その土地の現在の状況を思い出して尋ねた。

「五月蠅い!数百年経とうが、生き者が住めない土地になろうが父様は生きているに決まっている!」

(………?何だ、こいつの言い方は。この言い方だと、まるで時代に取り残されたよう
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