第2章〜荒ぶる大地〜 外伝〜工匠都市防衛戦〜前篇
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も頷いた。そしてペテレーネとマーリオンはユイドラにある教会を仕切っているシスター――ハンナを中心としたユイドラの女性達による衛生部隊の所に向かった。
「ツーヤ、イリーナさん。絶対に私達から離れないで下さいね。それと無理は禁物です。無理と思ったら、街の人達が避難している場所に撤退して下さいね。」
「はい!」
「ご主人様は絶対に守ります………!」
プリネの指示にイリーナは頷き、ツーヤは凛とした表情でプリネを守る事を改めて固く誓った。そしてプリネは召喚した自分の使い魔達にも向いて言った。
「ペルル、フィニリィ。大変とは思いますが、精一杯頑張って下さい。」
「勿論だよ!ボク達の未来のためにも頑張らないとね!」
「当然ですわ!わたくしにとっても思い出があるこの街をあのような魔物共に壊させはしませんわ!」
プリネの頼みにペルルとフィニリィはそれぞれ力強く頷いた。
「お父さん、お母さん!」
そこに武装したセティ達――ウィルの娘達が来た。
「3人とも!?ここは危険だ!早く、避難所に!」
娘達の登場にウィルは驚いた後、すぐに警告した。
「私達も戦います!」
「そうだよ!一人でも戦える人が必要なんだから、母さん達に鍛えてもらった私達も戦わないと!」
「………シャマーラの言う通りです。ユイドラを守りたい気持ちは父様達に負けません。」
セティは弓を掲げ、シャマーラは大剣を掲げ、エリナは槍を掲げて戦う意思を強く言った。
「そんな!危険過ぎます!」
娘達の決意を聞いたセラウィは驚いた後、セティ達を心配した。
「う〜ん………さすがにあんた達じゃ、この状況で戦うのは厳しいんじゃないかな〜?」
「………ええ。ですが3人がある程度の武を持っているのも確か……どうしますか、ウィル。」
シャルティも珍しく渋い表情で答え。メロディアーナは頷いた後、ウィルに判断を求めた。
「……………………」
判断を迫られたウィルはその場で考え込んでいた。
「私達、お父さん達の無事を祈って待っているだけじゃ、嫌なんです!」
「母さんやユエラ姉さん達に鍛えてもらったんだから、ある程度は戦えるよ!私達もユイドラを守らせて!」
「………お願いします、父様。」
「……………………わかった。」
「ウィル!?」
決意を持った表情の娘達を見て、許可を出したウィルにセラウィは驚いた。
「セティ達のこの様子を見たら、ここで断っても隠れて戦いそうだからね………だったら、目が届く所で戦ってくれた方が安心できるよ。」
「それはそうですが…………」
ウィルの話を聞いたセラウィは納得はしていたが、それでもまだ心配していた。
「心配
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