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ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者と海賊王を目指す者の出会い
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時間はあった、時に悩んで時に暴れた。力は身に余るほどにあった、あの果物を食べた事で得た力が。

悪魔の実、海の秘宝とも言われる果実。食えば悪魔の力を得る代わりにカナヅチになると言われているこの実を自分は食らった。悪魔の実は簡単に三種類に分類出来る、超人系。動物系、自然系。自分が食らったのは動物系。

動物への変身能力を得る。自分の場合はリオレウスと呼ばれるドラゴンへ変身する力を得た。生半可は攻撃は跳ね返す強固な鱗、岩をも焼き尽くす火炎、大空を自由自在に飛び回る飛翔能力。なんとも豪華な力を得る事が出来る実を食べた。

「はぁ……なんか順応しちゃってるなぁ俺……」

そう言いつつ住処にしている洞穴に寝そべりながら顔を横に向けてみる。そこには煌びやかに光を放っている宝があった。元々この島にあったものだけという訳ではない、この島に上陸し自分に刃を向けて来た海賊から奪った物だ。その一つである金の杯に泉の水を入れて口にする。

―――大海賊時代。この世界を表現するならそれが一番だろう。ゴール・D・ロジャーという男が処刑される寸前に放った一言。

―――おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ…探してみろ この世のすべてをそこに置いてきた。

それが切っ掛けとなって始まった大海賊時代、海には海賊が溢れている。そんな海賊がこの島にもやって来た、どうやらこの島には財宝が眠っているらしくそれを目当てにやって来たらしい。そこで自分は初めて能力を行使して対人戦闘を行い、生きる為に人を殺し食料を奪い財宝を奪った。

初めは恐怖もした、吐きもした。だが生きる為に必死に割り切って戦っているうちに恐怖などの感情は消え去って行った。人は慣れていく、何もかも……とアニメで見た言葉は間違っていなかった。気づけば洞窟には見つけ出した財宝だけではなく海賊から奪った財宝であふれていた。だがここは無人島、溢れるほどの財宝も使いようが無かった。

「……5年ぐらい経ってるのか、んじゃそろそろ行くか旅に!」

思い立ったのはこの財宝を現金に換えて思いっきり贅沢をしたい事から、だから旅に出ようと思った。丸三日休む事無く飛行することも可能である程に高い飛行能力がある自分(リオレウス)なら海を越えて人のいる島に行くことも可能だろう。が問題があった。

「………どうやってこの財宝運ぼう……?」

海賊から奪った財宝袋などに詰めても数は20を超えるだろう、そんな数を持って飛ぶのは流石に難しい。何か良い案を考えなければならない、出来る事なら砂浜に出る前にそれを考えておくべきだった。そんな時だった

「お〜い誰かいるぞ〜!!?」
「無人島の筈よここは?」
「あっでも誰かいるぞ!?」
「漂流者か」
「なんか荷物持ってんな」

麦わら帽子を被った男が率いている5
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