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Eipic1-E移ろいゆく季節〜Determination of Testarossa〜
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応も映しだしてくれた。

「僕たちが今居るのは左舷上層階。数は4。右舷上層階に1人。中層に10人。下層に2人、か」

「右舷と左舷の連絡通路は・・・っと」

「一番後ろと・・・あ、あそこの角だね」

わたしが指差す方には、右舷へと繋がる連絡通路があることを示す案内プレートが壁に付けられてる。クロノが「二手に分かれて挟み込もう」そう言ってチーム分けをしようとした時、わたし達と同じように上層階に居た1人が中層階に下りてくのをマップで確認した。

「クロノ、私たちも降りよう!」

「ああ! 二手に分かれる時のチームは、僕とアルフ、フェイトとアリシアでいくぞ!」

「うん!」「オーライ!」

中層階に降りるための階段を駆け下りて、わたし達も中層階に到着。でもそんな時、「え? あれ? なんか生命反応、少なくなってない・・・?」フェイトがマップを指差した。さっき見た時は10人、プラス1人の11人だった。でも今は8人になっちゃってる。

「くんくん。・・・なんかヤバいよ。血の臭いがし始めてきた・・・!」

「「「っ!」」」

消えてく生命反応。嗅覚の鋭いアルフが言う血の臭い。明らかに「殺人が起きているかもしれない、急ぐぞ!」駆け出したクロノに、「了解!」わたし達も続く。マップを観ながら廊下を走る中・・・

「ぎゃぁぁぁ!」

「ひ、ひぃぃーーー!」

「た、助け、ぐぎゃあ!」

年老いた男の人の声による悲鳴と、耳を塞ぎたいほどの嫌な音が聞こえてくる。アルフが「その角の先、フェイトとアリシア、覚悟しときな」鼻を押さえながらそう言った。覚悟。それだけでこの先に待ってるものが何かが嫌でも判った。

「うっ・・・!」

そして、角を曲がった先には3人の死体があった。明らかに斬殺されてて、その、上半身と下半身が離れた死体が1つ、お腹に大穴が開いた死体が1つ、壁に叩き付けられて潰されちゃってる死体が1つ。ここまで酷く損傷した死体なんて初めてだから「うぷ・・・」吐き気を催した。

「大丈夫かい? アリシア。吐いた方が楽になる場合もあるよ?」

背中を擦ってくれるアルフに「ありがとう」お礼を言う。けど吐くわけにはいかない。執務官補佐として現場を保存することも大事な仕事。それを荒らすようなことは出来ないよ。

「ひどい・・・!」

「3人とも指名手配を受けてるスタッフだな・・・」

クロノが死体に近付いてしっかりと顔を確認した。そんな中でも「どんどん生命反応が消えてくよ!」スタッフが次々と殺害されてってる。現場を踏み荒らさないように注意しながらわたし達は駆け出して、さらに発見した死体の中を突き進む。そして・・・

「あと少しで追いつくぞ!」

スタッフを殺害し回ってる犯人の反応にようやく追い付い
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