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に寄り道することになった。ブリッジに来てくれ』

クロノからそんな通信が入って、「了解!」わたしとフェイトは即応じた。通信が切れた後、「はぁ〜・・・」2人揃って溜息を吐く。本局に戻ったらすぐに特別保護施設へ行こうと思ってたのに。アルフも「残念だなぁ・・・」しょぼーんと肩を落としてる。

「エリオ、悲しんじゃうよね? やっぱり・・・」

「やっと心から笑ってくれるようになってたところなのに、約束破っちゃったら・・・」

エリオ。エリオ・モンディアル。5歳の男の子。わたしとフェイトとアルフの3人だけで請け負った何度目かの任務で赴いた研究施設で、研究用素体として軟禁されてたのを救出・保護した子だ。どうして研究施設に居たのか。その理由は、プレシアママがフェイトを生み出した際に使った技術・“プロジェクトF.A.T.E.”によって生み出されたクローンだったから。

(プライソンとかいう次元犯罪者が生み出したプロジェクトF.A.T.E.・・・。プレシアママ以外にも、未だにその技術を使ってる人が居る・・・)

それが判ってから、わたしとフェイトは改めてプライソンを筆頭に“プロジェクトF.A.T.E.”を使っている連中全員の逮捕を決意した。そして、エリオみたいに事件に巻き込まれた子供たちを助ける、それもまたわたし達の目的だ。

「とりあえずブリッジに行こう。寄り道の内容がどんなのか判らない以上、特別保護施設に連絡できないし・・・」

「ん、だね。急ごう」

そういうわけで、ブリッジへと向かったわたし達。そしてそこで、寄り道の内容をクロノから伝えられた。曰く・・・

「ヘンリー・ヨーゼフ・リー・メンゲレ。通称はプロフェッサー・ヘンリー。かつては次元世界に名を馳せた生物学、特に遺伝学などの権威だったが、18年前に広域指名手配を受けた。彼の下には数名のスタッフが居り、その連中も指名手配を受けている」

ブリッジのモニターに映し出された顔写真と名前。プロフェッサーは正に研究者って言った感じな、目つきの鋭い禿げたお爺さんだった。

「管理・管理外世界問わずに特別なスキルなどを有した子供たちを拉致、もしくは高額で買い取り、そのスキルを再現できないかを研究するため人道に外れた実験を行っている犯罪者集団だ。何人もの犠牲者も出ていて、死を免れたとしても再起不能状態だったりする」

そんなとんでもない○○○ヤローが所有する次元航行艦が今、アースラが航行してる航路付近の次元空間内に居るとのことだった。ここ数年、尻尾を掴めなかったらしい。そんなプロフェッサーが今、管理局の捜査網に引っ掛かった。何としても確保してほしいって、支局からアースラに要請が入ったとのこと。

「子供を実験体に・・・!」

「拉致、お金で買う・・!?」

わたし達に
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