第106話(序章終了、1章開始)
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一方ギルバートは訳がわからない様子で呟いた。そしてケビンは懐から光り輝いているアーティファクト――”方石”を取り出した。
「またコイツや………一体、何やっちゅうねん。」
「何かに反応している………?」
「な、なんだそれは………いったい何のつもりだ!?」
「―――なるほど。二人がリベールに訪れたのは”それ”の回収の為だったのね。」
「まさか、古代遺物か?」
光り輝く”方石”をケビンとリースは戸惑いながらみつめ、ギルバートは慌て、アーシアは納得した様子で呟き、フレンは真剣な表情で訊ねた。
「あー、兄さんには関係ないからちょいと黙っとき。しかし…………さっきから一体何が――」
そしてケビンが”方石”を見つめて考え込んだその時!
「フフ………始まったか。」
どこからか男の声を聞こえ、慌てたケビン達が周囲を見回すと、いつの間にか倉庫の屋根に顔には黒い仮面を付け、片手には鉤爪を装備し、黒い甲冑姿の男が現れた!
「へ…………」
「な………!?」
「………いつの間に…………」
「何者だ……!?」
「………?(気のせいかしら……?あの男からは覚えのある気配がするけど………)」
男の登場にケビン達が驚いている中、アーシアは男を警戒しながら心の中で男の気配に覚えがある事に戸惑っていた。
「久しいな。ケビン・グラハム―――罪深き”聖痕”を背負い、道なき闇を這いずる贖い人よ。」
「!?あ、あんた一体………」
男の言葉を聞いたケビンは驚いた後、男を睨んだ。そして男は何かの動作をした!すると”方石”は強く光り輝き始め、辺りが見えないくらい輝きだした!
「う、うわわっ…………!?」
「くっ………!?」
「ケビン…………!」
「何だ、この光は……!?」
「まさか、あの古代遺物の力……!?」
「かくして”王”は復活し、昏き煉獄の扉は開かれた………いざ来たれ!贄よ!迷い人達よ!魂達よ!異界の神々よ!果てることのない永劫の炎に焼き尽くされるがいい!」
突然の出来事にケビン達が驚いていると男は高々と叫び、辺りが真っ白に包まれた。
〜???〜
「(ん………なんや………オレ………どうして………!!!)なんやここ………」
しばらくすると謎の場所で倒れていたケビンは起き上がった。そして自分の近くに倒れているリースとアーシア、フレンに気付いた。
「3人とも!しっかりしろ!くっ………何なんや一体………」
「「ん………」」
「クッ………」
現状にケビンが戸惑っていたその時、3人は目を覚まして、起き上がった。
「………ケビン……
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