第105話
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かな表情で黙り込み
「ば、馬鹿な………い、今のはなんだ………全然見えなかったぞ………!?」
一方攻撃されたギルバートは信じられない様子でリースを見つめた。
「法剣………星杯騎士団に伝わる武具でな。刃が幾つもの節に分かれてワイヤーで結ばれとるから伸縮自在っちゅうカラクリや。」
「……アーシアさん。何故、貴女が騎士団に伝わる法剣を持っているのですか?ボウガンはまだわかりますが、法剣は騎士団にしか伝わっていない武具なのですが、一体どこでそれを?」
「そう言えば言ってなかったわね。私は元”星杯騎士”よ。事情があって、騎士団を辞める事になったのだけど……騎士団時代に使っていた得物を今でも使っているの。」
「そうだったんですか………ケビン、もしかして騎士団にいた頃のアーシアさんとも会った事があるの?」
星杯騎士でもないアーシアが法剣を持っている事に疑問を持っていたリースだったが、アーシアから事情を聞くと納得してケビンに訊ねた。
「いや、俺は一度も会った事はないけど、総長の話やとアーシアさんはルフィナ姉さんに色々と面倒を見てもらっていたそうで、その時に武術も見てもらっていたそうやで。」
「!そう………だから、アーシアさんの得物は姉様と同じなんですね………」
「………………」
ケビンの話を聞いて複雑そうな表情になったリースに見つめられたアーシアは目を伏せて黙り込んでいた。
「くっ………」
一方自分を無視して会話をしていたケビン達の行動に屈辱を感じていたギルバートはケビン達を睨みながらケビン達の隙を伺い、ケビンは気を取り直してギルバートに問いかけた。
「さてと、そろそろ事情を聞かせてもらおかな。なんで指名手配中のアンタがグランセルになんかいるんや?―――どこまでこちらの事情を知っとる?」
「フ、フン………誰が貴様らなんかに―――」
ケビンに尋ねられたギルバートは鼻を鳴らして答えようとしなかったが
「………」
「ひっ………」
無言で法剣を構えて一歩近づいたリースの行動に悲鳴を上げて後ずさった。
「往生際が悪いですね………とっとと口を割りなさい。」
「あー、オレのツレ、腹減って機嫌悪いんや。素直に話した方が身のためやで。」
「くっ………くぬぬ………―――かくなる上は!」
リースの命令とケビンの忠告を聞いたギルバートは歯ぎしりをした後
「どうか勘弁してください!こんな場所にいるのも運悪く不時着したからで!偶然あなた達を見かけたから後をつけてみただけなんです!」
なんとその場で何度も土下座をしながら説明し始めた!
「………訂正。ある意味、只者じゃないかも。」
その様子を見たケ
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