第104話
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や。今回の件の後始末は君らに全面的に引き継ぐ。ミラの流れは洗った方がええな。まだまだ隠し口座がありそうや。」
「なるほど………お任せ下さい。」
「我々はこのままアルテリアに戻るとして………あなたの方はどうします?」
「そやな………適当な自治州で降ろしてや。できれば国際定期船が出とる街の近くがええかな。」
「ラジャー。」
ケビンの指示に従騎士が頷いたその時、朝日がブリッジを照らした。
「おっと………そろそろ夜明けですね。」
その後ケビンは近くの自治州に降りた後、国際定期船に乗って、リベールへ向かった。その時、ドロシーと再会し、談笑しているといつの間にかグランセルに到着し、ドロシーと別れたケビンは久しぶりのグランセルを懐かしんでいるとある人物が話しかけた。
〜グランセル国際空港〜
「グラハム神父……」
「シード中佐………!?」
自分に声をかけて、近づいて来た人物――シード中佐の登場にケビンは驚いた。
「はは、久しぶりだね。事件後の祝賀会以来かな………元気そうで何よりだよ。」
「中佐こそお変わりないようで安心しましたわ。しかし、王国軍が絡んでいるとは聞いていましたけど………てっきりユリアさんあたりが来はるかと思ってましたわ。」
「シュバルツ大尉は今、別の任務に就いててね。こうして暇な私が出張らせてもらったわけさ。
「またまた〜、ご謙遜を。風の噂で、大佐への昇進も間近と聞いてますで〜?」
「はは、今更ながら君達の情報網には驚かされるが………生憎、今の私にはいささか荷が重い地位かな。それにカシウス准将にもまだまだ頑張ってもらいたいしね。」
ケビンの言葉を聞いたシード中佐は苦笑しながら答えた。
「はは、カシウスさんも大変や。………それで………例のブツは大聖堂に?」
シード中佐の話を聞いて苦笑していたケビンだったが、すぐに気を引き締めてシード中佐を見つめて訊ねた。
「ああ………地下に保管されているらしい。何でも、部外者の立入には騎士団の許可が必要らしいな?」
「ええ、まあ。ちょいと特殊な場所ですから。詳しい話はそこでさせてもらいますね。」
「……わかった。紹介したい人もいるからさっそく大聖堂に向かおうか。」
「へ………紹介したい人?」
シード中佐の話を聞いたケビンは首を傾げた。
「フフ……今回の件における協力者でね。詳しい事情はその人から聞くといいだろう。」
そしてケビンはシード中佐の案内によって、大聖堂に到着した。
〜グランセル・大聖堂〜
「おお、よく来たな。」
ケビン達が大聖堂に入るとグランセルの大聖堂の責任者である大司教――――カラント大司教とその隣にはエ
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