第103話(3rd篇開始)
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
知っとるか。」
自分を見て顔色を変えたコンラートの様子にケビンは苦笑した後、”愚者のロケット”を目の前に掲げた。
「き、貴様ッ……!返せええええッ!!それは私の物だああッ!!」
「残念やけど、こいつは女神に還すべき物。一個人が気軽に持っていていいもんやない。」
「こ、殺せ……早くこいつを殺してロケットを取り戻せええっ!!」
コンラートの怒鳴り声の指示に従うかのように黒服達は銃を構え、それを見た招待客達は逃げ出した!黒服達はケビンに銃を連射したが、ケビンは”星杯”のロケットを掲げて透明な障壁をはって防ぎ、それに驚いて攻撃の手を止めた黒服達に素早く矢を撃って、気絶させた!
「う、あ………」
「ヘルマン・コンラート。教会法に基づき、空の女神の名において貴殿の身柄を拘束する。容疑は”アーティファクト”の無断所持、および不正使用や。」
ケビンの強さにコンラートが呆けている中、ケビンはゆっくりとボウガンを構えたまま、コンラートに近づいて逮捕宣言をした。
「こ、こんな事をしてタダで済むと思うなよ!?いくら七耀教会とはいえ、ラインフォルトの取締役である私に手を出したら……」
「あー、それに関しては先方とも話は付いとるわ。どうせあんた、コイツを使って相当無茶なことしてたんやろ?さすがに、各方面で色々と問題が起きたみたいやで?」
「!!!」
「ああ、そうそう。どこで話を聞きつけたか知らへんけど、あんたが拘束される事を知った”Ms.L”が先方と話をつけて、この船のオーナーになった上会長のイリーナ・ラインフォルトから拘束されるあんたのラインフォルトの取締役としての権限もうつされたそうやから、この船の今後は心配せんでええし、今のあんたはラインフォルトの関係者やないで?」
「な、なんだとぉっ!?」
「あんたみたいな外様やとさぞかし敵も多そうやしね。ま、運が悪かったと思って大人しくお縄に付いてや。」
「ううっ……うわあああああッ!」
ケビンの話を聞いて自分が完全に破滅した事を悟ったコンラートは呻いて一歩下がった後、混乱しながら銃を構えた!しかしケビンが一瞬の動作でコンラートの腹に拳を入れた!
「ぐうっ………」
「ったく。余計な手間、かけさせんなや。」
気絶したコンラートを溜息を吐いて見つめたケビンはコンラートを肩に担いだ。
「今回はえらい簡単な任務やと思ったけど……生かして捕えるんもそれなりの面倒やなあ……」
「そこまでだ!」
疲れた表情のケビンが呟いたその時武装した猟兵らしき男達が現れた。
「おっと……完全武装して来たか。さすが名高き”北の猟兵”。迅速な対応やね。」
「黙れ……!こうして武装した以上、先ほどの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ