第103話(3rd篇開始)
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「いや、なに……侮っていたことを詫びようと思ってね。猟兵崩れのチンピラかと思えばなかなかどうして大それた練度だ。」
黒服が扉を蹴って怒鳴ると、扉の先から紳士の声が聞こえてきた。
「こいつ………」
「フン……そちらこそ大した度胸だ。貴様の背景は何か知らんがコンラート様は容赦のない方だ。このまま無事に済むと思うなよ。」
「ククク……舌を噛み切った方がマシだと思えるような目に遭わせてやる。」
「フフ……それは魅力的なお誘いだ。ただ生憎、こちらも先約があってね。」
黒服達の脅しの言葉を聞いた紳士の声が響いた後、なんと扉を何かの槍が貫いた!
「なっ!?」
「な、なんだ……?」
「ああ、一つ言い忘れていた。―――君ら、早うそこから離れとったほうがええで?」
突然の出来事に黒服達が驚いている中、紳士の声が聞こえた後、扉に何度も巨大な槍が貫き、そして扉は吹っ飛ばされた!
「なっ……!?」
「ば、馬鹿な……導力砲の直撃にも耐えられる扉だぞ!?」
「やれやれ、この技、手加減すんのが難しいんやで?あんまり手間、かけさせんといてや。」
隠し扉が破壊された事に黒服達が信じられない表情をしていると、何と隠し扉の先からボウガンを構えた七耀教会の神父――ケビン・グラハムが現れた!
「な、なんだ……」
「教会の……神父?」
「一応、正真正銘の神父やで。今なら懺悔、格安で聞いたってもええよ?兄さんら、ずいぶん後ろ暗い過去持ってそうやし。」
「くっ……」
「惑わされるな!一斉にかかるぞ!」
「はー、そこは『懺悔でミラ取るんかい!』って突っ込んで欲しかったんやけど。……まあええわ。あんま時間もない事やし。まとめてかかって来い。」
そしてケビンは黒服達との戦闘を開始した!黒服達は3人に対し、ケビンは一人だけだったが、苦戦する事無く黒服達を気絶させ、ケビンは途中で襲い掛かって来る黒服や猟犬を倒しながら、先ほどまでいた広間に向かった。
「な、なんだ………一体何がおこっている!?」
「お、恐らく侵入者かと………」
「しかもどうやら……かなりの手練れのようです。」
「ええい、何の為に貴様らを雇ったと思っている!殺しても構わん!とっとと排除するがいい!」
広間で主催者――武器商人のコンラートが侵入者の処分について黒服達に指示をしたその時
「や〜、そいつは無理ですわ。」
招待客達の中から堂々とケビンが現れた!
「な、なんだ貴様………教会の神父―――まさか!」
ケビンの登場に戸惑っていたコンラートだったが、心当たりを思い出し、顔色を変えた。
「はは、さすがにこんな物を持っとったらオレらの存在は
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