第20話(1章終了)
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かよ?」
「あ、いいっていいって。せっかくぐっすり寝てるんだし。ナイアルからよろしく言っといて。」
「わーった。くれぐれも気を付けろよ。」
そしてエステル達は空港に向かった。
〜ルーアン発着所〜
ジャンの手配によってチケットを手に入れたエステル達はしばらく待った後、定期船が来た。
「さてと。あたしたちも乗りますか。」
「はい、そうですね……」
定期船に乗ろうとした所意外な人物達がエステル達に声をかけた。
「あ〜、いたいた!」
なんとクラム達がエステル達に近付いて来た。
「あ、あんたたち!?」
「みんな!?」
「みんな、どうして……」
クラム達の登場にエステル、ミント、クロ―ゼは驚いた。
「見送りに来たのー。」
「まったく3人とも、ちょっと薄情すぎるぜ。オレたちに黙って出発しようとしてさ〜!」
「ほんと、プンプンですよ!」
「クローゼおねえちゃん。ホントに行っちゃうの〜?」
驚いているエステル達にクラム達は思い思いの言葉を言った。
「うん……ごめんね。挨拶をしようと思ったんだけど留守にしてるって聞いて……」
「ルーアンの方に来てたわけね。あ、それじゃあひょっとしてテレサ先生も……」
「うふふ。間に合ったみたいですね。」
そこにテレサ、そしてコリンズとジル、ハンスまでがやって来た。
「先生!」
「院長先生!それに、ジルたちも……」
テレサ達の登場にミントとエステルは驚いた。
「あはは!ぎりぎりセーフって感じね。」
「はあ、いきなり見送りして驚かせようなんて言い出すからこんな事になるんだよ。」
「ま、結果オーライってことで。」
呆れて溜息を吐いているハンスにジルはウインクをして答えた。
「実は、ジルさんたちからあなた達が出発することを教えてもらったんです。それで、どうせならみんなでお見送りをしようという事になって。」
「フフ、ついでだから私も付き合わせてもらったよ。」
「そうだったんですか……」
テレサとコリンズの話を聞いたクロ―ゼは感動してテレサ達を見た。
「……なあ、エステル姉ちゃん、ミント姉ちゃん。ヨシュア兄ちゃん……家出しちゃったんだってな。」
「あ……………」
「………………」
クラムの言葉を聞いたエステルとミントは表情を暗くした。
「あたし達、先生からその事を教えてもらって……」
「そっか……。ごめんね、みんなに黙ってて。」
「みんなを心配させたくなかったんだ………」
気不味そうに話すマリィを見て、エステルとミントは謝った。
「ううん、いいんです。あの、わたし
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