外伝〜怪盗の報告〜
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てくれるんだ。それまではメルツ君1人に何とかしのいでもらうとするさ。そうだ、ツァイスに着いたらラッセル博士を訪ねた方がいいね。新たな『ゴスペル』の一件は博士の知恵を借りた方が良さそうだ。」
「わあ………ツァイスかあ…………ティータちゃんに会えるね、ママ!」
ツァイスに行く事を知ったミントはツァイスにいる友人の事を思い、はしゃぎながらエステルを見た。
「ふふ、そうね。ティータとも会いたいし、すぐに工房を訪ねてみるわ。」
「それでは準備ができたらさっそく飛行場に行くとしよう。ジャン君。乗船券を5枚手配してくれたまえ。」
「へっ……?」
「いきなり仕切ってなに図々しいこと言ってんのよ……。……って5枚?」
オリビエの提案にジャンは首を傾げ、エステルはジト目でオリビエを睨んだが、ある事に気付いて首を傾げた。
「フッ、エステル君とアガット君とミント君。そして、このボクと姫殿下の分に決まっているだろう。」
首を傾げているエステル達にオリビエは当たり前の事を言うような表情で答えた。
「あ、あんですって〜!?」
「ええええ〜!?」
「そんな気はしてたが……。この先も付いてくるつもりかよ?」
オリビエの話を聞いたエステルとミントは驚いて声をあげ、アガットは顔をしかめて尋ねた。
「ヨシュア君を捜すのは愛の狩人たるボクの使命でもある。新たな好敵手とも巡り会えたし、同行する理由は十分だと思うけどね?」
「あ、あんたのタワケた理由はともかく……。クローゼまで一緒に巻き込むんじゃないわよ!」
ついでにクロ―ゼまで巻き込んでいる事にエステルはオリビエを睨んで怒鳴ったが
「いえ……。実は私も、同じことをお願いしようと思っていました。」
なんと当の本人であるクロ―ゼはオリビエと同じ考えである事を答えた。
「え。」
「クロ―ゼさん?」
クロ―ゼの意外な返事にエステルは呆け、ミントは首を傾げた。
「リベールで暗躍を始めた得体の知れぬ『結社』の存在。王位継承権を持つ者として放っておくわけにはいきません。それに何よりも……エステルさんとヨシュアさん、そしてミントちゃんの力になりたいんです。」
クロ―ゼは凛とした表情でエステル達についていく理由を答えた。
「クローゼ……。で、でも学園の授業はどうするの?」
「そうだよ〜。クロ―ゼさんが通っている学園って、すっごく難しいってミント、先生から聞いたよ?」
エステルは嬉しさを隠せない表情で、ミントは心配そうな表情でクロ―ゼに尋ねた。
「実は今朝、コリンズ学園長に休学届を出してしまいました。試験の成績も問題ありませんし、進級に必要な単位もとっています。ジルとハンス君にも相談したら『
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