外伝〜匠王の提案。妖精と魔の血を引きし暴虐の麗人、降臨する〜
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人としては、悪くない考えだと思うぞ。」
リフィアに尋ねられたリウイは口元に笑みを浮かべて答えた。
「そうか!ではウィルよ!お互いの納得させるべき者達を納得させれたら、その提案を受けるという事でいいだろうか?」
「ああ。時間はかかるかもしれないけど、みんなを納得させてみるよ。だから、リフィアも頼むね?」
「うむ!」
その後ウィル達はリウイ達やリウイの仲間達、ロカ、フォーチュラを領主の館に呼んで歓迎会を開いた………
〜セテトリ地方・某所〜
「クッ…………まさかリウイ王がいるとはな…………ユイドラの人間程度なら、何とかなったのかもしれないが………クソ!今の手駒では足りんな………」
一方その頃、ディアーネは自分達の配下の魔族達を見下ろして、舌打ちをしてこれからの事を考えていた。
「………少しいいかしら?」
そこにある女性がディアーネの所に飛んで来て声をかけた。
「?何者だ、貴様は。……………見た所、睡魔か。」
女性――腰までなびかせる美しい金髪に山羊が持つような立派な角が生え、鮮血を帯びたような真紅のドレスを着た睡魔を見たディアーネは尋ねた。
「この私を卑しい睡魔と一緒にしないで頂戴。私はセオビット。貴女は?」
「フン。我が名はディアーネ!それでこの我に何の用だ。」
女性――セオビットにディアーネは鼻を鳴らして答えた後、尋ねた。
「フフ………彷徨っていたらたまたま貴女達を見つけてね。………見た所、戦をしそうな雰囲気だったから、混ぜてもらおうと声をかけたのよ。」
「フン。参加するなら勝手にするがいい。」
「フフ…………それで?相手は誰かしら?」
ディアーネの了承を聞いたセオビットは凶悪な笑顔で笑い、相手を尋ねた。
「ユイドラの人間達だ。全ての種族との共存とやらを謳うふざけた奴らだ。………その中には我のような魔族達が奴らに力を貸している。」
「何それ?人間なんか、私達に支配されて当然の脆弱な存在じゃない。そんな奴らに力を貸しているなんて、魔族の面汚しね。」
「フン。魔族の面汚しと言えば、リウイ王がその筆頭だな。………半魔人の分際で暴虐を好まず、人間共との共存を目指しおって…………ええい!今、考えただけでも腹立たしい!」
「…………半魔人?それって半端者でしょう?そいつ、強いの?」
リウイの種族を知ったセオビットは驚き、尋ねた。
「忌々しい事にこの我を破った腕は持っている。」
「ふ〜ん………ふふっ………それなら少しは楽しめそうね。いいわ。そのリウイとやらはこの私が相手してあげるわ。」
「フン。好きにしろ。………近い内、総攻撃を仕掛ける。せいぜい我の足を引っ張らない事だな。」
不
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