外伝〜匠王の提案。妖精と魔の血を引きし暴虐の麗人、降臨する〜
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てくれる方がいいしな。」
リフィアに確認されたリウイは少しの間考えた後、答えた。
「ハハ………それにしても永恒が俺以外の人間を認めて、契約までするなんて思わなかったよ。後、まさかフィニリィも契約しているとは思わなかったよ。それでこれが最後になるんだけどさ。その前に………セラウィ、メロディアーナ、いいかい?」
「ウィル?」
「何でしょうか?」
ウィルに呼ばれた2人は首を傾げた。
「少し耳を貸してくれるかい?」
「?はい。」
「わかりました。」
そしてウィルは2人にある事を耳打ちした。
「え!?本気なのですか、ウィル!?」
「…………メンフィルを知ったらなんとなくそんな事を言う気はしたのですが…………その件は他の工匠達やエリザスレイン様を始めとし、ユイドラ近郊に住む種族の代表者達とも話し合った方がいいですよ?」
ウィルにある事を耳打ちされたセラウィは驚き、メロディアーナは静かな声で尋ねた。
「勿論そのつもりだよ。けど、メロディアーナは大丈夫かい?」
「………心配しなくても大丈夫です、ウィル。今の私は貴方と出会ったあの頃と違い、独立した天使なのですから。………それに貴方なら彼らと交流しても、問題はないと信じています。」
「ありがとう、メロディアーナ。」
メロディアーナの微笑みを見たウィルはリフィアとリウイを見て、言った。
「最後はまだみんなには話していないから何とも言えないんだけど、リフィア達――メンフィル帝国との交流を。」
「ほう…………………」
「フム……………交流と言うが具体的に何をしたいのだ?」
ウィルの話を聞いたリウイは目を細めてウィルの真意を考え、リフィアは尋ねた。
「俺達、ユイドラの工匠達にメンフィル帝国の技術を学ばせて欲しいんだ。今のユイドラのようにさまざまな種族と共存し合う国、メンフィル…………きっとそこには俺達の知らない技術もたくさんあるだろうからね。」
「ほう!それはいい考えだが、余達メンフィルも当然、お主達ユイドラの技術を学ばせてもらう事になるぞ?」
「勿論、そのつもりだよ。………まあ、さすがにこれは俺の独断ではできないから、レグナー達やユイドラ近郊に住む種族の代表者達と話し合って、みんなが賛成してからだからする事になるだろうけど。それにいくら皇女のリフィアとは言え、さすがに独断で決められないだろう?」
リフィアに尋ねられたウィルは苦笑しながら答えた。
「フム。確かにウィルの言う通りさすがにそれは余の独断ではできん。父達や家臣達も認めないと無理な事だ。………ちなみにリウイ、お主はどう思う?」
「…………俺は隠居の身で、基本お前達の政治には口を出さないつもりだ。……………ただ俺個
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