外伝〜小皇女の依頼〜
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…いつまでも帝位に着いていたら次の世代が育たないし、俺はそれほど玉座に執着していない。新たなメンフィルを創りだすシルヴァン達のためにシルヴァン達に帝位を譲り、俺自身は隠居の身だからな。基本、今の政治には口を出していない。」
セラウィに見られたリウイは静かに答えた。
「へ〜………さまざまな種族と共存する国か………まるで今のユイドラみたいだな。………メロディアーナは知っていたのかい?」
「………ええ。後でわかった事なのですがメンフィル帝国のその在り方は過去のエリザスレイン様にとって、ウィルとユイドラの時と同じように秩序を乱す存在として危惧していました。ただ、エリザスレイン様が住まわれるミサンシェルからあまりにも遠方すぎる事なので、情報を集めるだけにしていたようですが………」
「過去のって事は今のエリザスレインは違うんだろう?俺や今のユイドラの在り方を認めているんだし。」
メロディアーナの説明を聞いたウィルは尋ねた。
「そこまではわかりません。考えが読めないあの方の事はウィルもよくわかっているでしょう?」
「はは、まあね。………さてと。話は戻るけど、リフィアは今度は俺に何を依頼したいのかな?」
メロディアーナに尋ねられたウィルは苦笑した後、話を戻してリフィアを見た。
「うむ。まずはこれを見てくれ!」
そしてリフィアは異空間に仕舞っていたエステルから預かった折れた剣、プリネから預かった刀を机に置いた。
「これは………」
「折れた剣と刀………ですね。それも聖なる魔力が感じられますね。」
「………どちらからも僅かですが神気が感じられます。元はかなりの力を持つ武器だったのでしょうね………」
目の前に出された剣と刀をウィルは手に持って興味深そうに調べ、セラウィは武器から感じられる魔力に驚き、メロディアーナは補足した。
「これをぜひ、お主に直して欲しいのだ!」
「………………………う〜ん………刀の方はなんとかできると思うけど、剣の方はどうだろう……材質とか軽く調べた感じ、セテトリで手に入る鉱石とかじゃ、元の力を持った剣にはできないと思うんだ。………せめて、とてつもない魔力を秘めた武器とかあったら、それを利用して何とかできるんだけど……」
リフィアの依頼にウィルは難しそうな表情で考え込んだ。
「………とてつもない魔力を秘めた剣………か。……………………………なら、これを使え。」
ウィルの説明を聞いたリフィアは少しの間考えた後、また異空間から武器を出して机に置いた。
「なっ………!?おい、リフィア。お前、この剣が何なのかわかっているのか!?」
机に置かれた大剣を見たリウイは驚いてリフィアに尋ねた。
「……………勿論わかっている。”メンフィル
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