外伝〜小皇女の依頼〜
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!」
「………失礼する。」
ウィルの提案にリフィアとリウイは頷いた。
「セティ、みなさんにお茶を持って来てもらっていいですか?」
「はい、わかりました。お母さん。」
「エリナ。セティを手伝ってあげて下さい。」
「はい、母様。私も手伝いますね、セティ姉様。」
「ありがとう、エリナ。」
セラウィとメロディアーナに手伝いを言われたセティとエリナはリウイやウィル達にお茶を出すために台所に向かった。
「メロディアーナはどうする?」
「…………もしよければ、私も混ぜてもらってもいいですか?………少し気になっている事があるので。」
ウィルに尋ねられたメロディアーナはリウイとリフィアを見た後尋ねた。
「はは、リフィア達の事はメロディアーナも知っているだろう?そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。」
「………別に警戒している訳ではありません。遥か北方にある魔族大国の者がウィルに何の用か、気になっていますので。」
苦笑しているウィルにメロディアーナは気にせず、答えた。
「そういえば………リフィア達がユイドラに来た詳しい理由、まだ聞いていないね。」
「うむ。それをこれから話そう。」
そしてウィル達とリフィア、リウイは奥の部屋に向かってウィル達の結婚や子供の誕生を軽く祝い、またフィニリィやサエラブの話をウィル達にした後、セティとエリナにお茶を出され、ウィルが2人を店番を頼んでから話を切り出した。そしてユイドラに来た理由、自分達の正体をウィル達に話した。
「リフィアがメンフィルのお、皇女!?それでリウイがメンフィルの王様!?」
リフィア達の正体を知ったウィルは驚いてリフィアとリウイを見た。
「…………俺は既に玉座から退き、今は隠居の身だ。だから、そう驚く事はない。」
「うむ。余はお前達の事を気にいっている!だから以前と同じような接し方で構わんぞ?」
驚いているウィルにリウイとリフィアは気易く接するように言った。
「そっか。じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ。仲間に敬語とかおかしな話だしね。」
ウィルは苦笑しながら答えた。そしてある事を思い出して、セラウィに尋ねた。
「そういえば………セラウィはリウイの事を知っているようだけど、以前から知っていたのかい?」
「ええ。噂でですが聞いた事があります。光と闇、どちらにも属さず、闇夜の眷属を始めとし、人間とさまざまな種族との共存を謳っている大国――メンフィル帝国を築き、レスぺレント地方を制した”謳われし闇王”リウイ・マーシルン。私の記憶が確かなら随分前に歴史の表舞台からその名と姿を消したはずなのですが………」
ウィルに答えたセラウィは遠慮気味にリウイを見た。
「……
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