第19話
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!」
「痺れが取れた……」
「やった〜!」
「そうか……。フラッシュで影が消えたのか!」
「フッ、とんでもないお嬢さんだ。」
そしてドロシーの行動によって影が元通りになり、エステル達は動けるようになった。
「えっへん、任せてくださいよ〜。何がスゴイのか自分でもわかりませんけど〜。」
オリビエの称賛にドロシーは理由がわからなかったが、得意げに胸をはった。
「ククク……ハーッハッハッハッ!」
そしてブルブランは唐突に笑いだした後、大きく後ろに跳んで装置の所に戻り、装置に付けられていた『ゴスペル』を取り外した。
「「あっ!」」
「『ゴスペル』を!」
ブルブランの行動にエステル、ミント、クロ―ゼは警戒した。
「こんなに愉快な時間を過ごしたのは久しぶりだ。礼を言わせてもらうぞ、諸君。」
「てめえ……まだ何かやるつもりか!」
ブルブランの言葉を聞いたアガットはブルブランを睨んで尋ねた。
「フフ……今宵はこれで終わりにしよう。しかし、諸君に関しては認識を改める必要がありそうだ。さすが『漆黒の牙』と共に行動してただけの事はある。」
「『漆黒の牙』……!」
「え………!それって………!」
「まさか………ヨシュアさんのことですか!?」
ブルブランの口から出た予想外の人物にエステルとミント、クロ―ゼは驚いた。
「フフ、彼とは旧知の仲でね。最初に君たちを観察し始めたのは彼の姿を見かけたからなのだよ。全ての記憶を取り戻したようだが……今はどこでどうしている事やら。」
そしてブルブランはステッキをかざした。するとブルブランの廻りに薔薇の花びらが舞った。
「あっ……!?」
「な、なんだ……!?」
ブルブランの行動にエステル達は驚いた。
「!今よ、テトリ!爆裂光弾!!」
「重酸の地響き!!」
そして今まで黙っていたニルとテトリが消えかかっているブルブランに魔術を放った!
「何!?ぐあああああああああっ!?………………」
消えかかるブルブランに魔術が命中し、ブルブランは苦悶の声を上げながらその場から消えた。
「ぐっ…………さらばだ、諸君。計画は始まったばかり……。せいぜい気を抜かぬがよかろう。クッ………それとは別に、私は私なりの方法で君たちに挑戦させてもらうつもりだ。フフ、楽しみにしていたまえ………グッ!」
ブルブランは時折苦悶の声をあげつつ、エステル達に伝えた後、声はなくなり、気配も消えた。
「き、消えた……」
「し、信じられません……」
「う〜…………せっかくヨシュアさんを知っている様子だったのに逃がすなんて………」
ブルブランが消えた事にエステルとクロ―
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