第19話
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…。手こずらせやがって。次はてめぇの番だ……覚悟はできてるだろうな!」
戦闘が終了し、エステルとミントは安堵のため息を吐き、アガットはブルブランを睨んだ。
「やれやれ……。優雅さに欠ける戦い方だな。仕方ない……私が手本を見せてあげよう。」
アガットに睨まれたブルブランだったが、溜息を吐いた後持っているステッキを構えた。
「Flamme!(炎よ!)」
「な……!?」
「篝火の炎が……!?」
「これは一体………?」
「な、何が起こるんですか!?」
周囲の篝火が大きくなった事にエステルとクロ―ゼは驚き、ニルは首を傾げ、テトリは慌てた。
「Aiguille!(針よ!)」
そしてブルブランは一瞬で懐からナイフを出し、それを篝火によって大きくなったエステル達の影にめがけて放った!
「「えっ……!?」」
「きゃっ……!?」
「おお……!?」
「う、動けません!」
「なっ………!?」
「これは……『影縫い』か!?」
ブルブランの技によってエステル達は動けなくなり、焦った。
「フフ、動けまい。君たちはダルモア市長の『宝杖』に驚いていたようだが……。この程度の術、執行者ならばアーティファクトに頼るまでもない。」
「そ、そんな……」
「クソ……見くびりすぎたか……!」
動けないエステル達が焦ったその時
「ピューイ!」
ジークが飛んで来て、ブルブランに攻撃しようとしたが
「フッ!」
「ピュイィッ!?」
ブルブランによって、エステル達と同じように『影縫い』を受けて、飛んでいる状態で動かなくなった!
「ジーク!?」
「現れたな、小さきナイト君。君の騎士道精神には敬意を表するが、しばし動かないでいただこうか。」
ブルブランは不敵な笑みでジークを見た後、クロ―ゼに近付いた。
「クロ―ゼさん!」
クロ―ゼに近付くブルブランを見て、ミントは焦りの表情で声を上げた。
「クローディア姫。これで貴女は私の虜だ。フフ、どのような気分かね?」
「……見くびらないでください。たとえこの身が囚われようと心までは縛られない……。私が私である限り、決して。」
不敵な笑みを浮かべて自分を見るブルブランにクロ―ゼは凛とした表情で見つめ返した。
「そう、その目だよ!気高く清らかで何者にも屈しない目!その輝きが何よりも欲しい!」
しかしブルブランは逆に喜び、高らかに言った。
(ニルさん、魔術なら口を動かすだけですから、放てるんじゃないですか?)
(ええ。でも、この状態だと、エステル達まで巻き添えにしてしまうわ。だから、気付かれないよう小声で詠唱をしていて、い
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