第17話
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るんだから、保護者のお前がしっかりしなくてどうする。」
「う、うーん……。あれっ……」
ミントとアガットの言葉に悩んだエステルは窓に目を向けた時、ある事に気付いた。
「エステルさん?どうしたんですか?」
「うん……。窓の外に何か見えたような。」
クロ―ゼに尋ねられたエステルは答えた後、窓の縁に近寄って、窓の先を見た。
「白っぽい影だったからジークだと思うんだけど……。………………………………白い影?」
エステルが窓の先を見るとそこには仮面をかぶり、白いマントを着た人物が宙を舞っていて、エステルに気付くとお辞儀をした後、旧校舎のほうに飛んでいった。
「………………………」
「エステルさん?どうなさったんですか?」
「ママ?顔が真っ青だよ?どこか具合が悪いの?」
エステルの様子を見て心配したクロ―ゼとミントは尋ねた。
「あは……あはははは……。う、う〜ん……」
そしてエステルは笑いながら崩れ落ちて気絶した。
「お、おい!?」
「ママ!?」
「エステルさん!大丈夫ですか!?」
崩れ落ちたエステルを見てアガット達は驚いた後、駆け寄り、そしてアガットがエステルを寮のベッドまで運んだ。
〜女子寮〜
「……テルさん……。エステル……きて……」
「………マ……目………さま………」
「ん……。あれ……」
途切れ途切れに聞こえて来る2人の声にエステルは目を覚ました。
「あ、エステルちゃん!」
「ママ!!」
「よかった……。目を覚ましたんですね。あの、気分はどうですか?」
エステルが起きた事にドロシーとミントは喜び、クロ―ゼは尋ねた。
「うん……悪くないけど。……………あれ……ここ女子寮よね?どうしてこんな所で……」
そしてエステルはベッドから身を起こしてベッドから離れた。ベッドから離れたエステルはすぐに直前にあった事を思い出した。
「あ、あたし!窓の外に『白い影』を見て!それでっ……!」
「はあ……。やっぱり幽霊を見たわけね。」
「ママ、お化けさんを見たの!?」
エステルの説明を聞いたジルとミントは驚いた。
「エステルさん……。その『白い影』というのはどのような姿をしていましたか?」
一方クロ―ゼは冷静な様子で尋ねた。
「う、うん……。古めかしい衣装を着た、仮面をかぶった男の人で……。白くてボーッと光りながら空中をくるくる踊っていて……。旧校舎の方に飛んで行っちゃった。」
「ポーリィが見た時と同じだ………」
「ふえ〜、ずいぶん楽しそうな幽霊さんだねぇ。」
「各地で目撃されたという『白い影』の証言と同じですね。」
「それ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ