第17話
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向かった事で終わった事を話した。
「どの証言も、校舎の裏手―――すなわち、旧校舎が鍵になっています。偶然にしては気になる符号ですね。」
アガットや自分達の情報を纏めたクロ―ゼはある共通点がある事に考え込んだ。
「それじゃあ、わたしの成果を発表しますね〜。生徒・職員の方々を30枚、学園内の風景を50枚も撮りました〜。えへへ。どれも可愛く撮れたと思うよ〜。」
「ボクもの方も残念ながら大した収穫はなかったよ。フッ、リュートを演奏したら可愛い仔猫ちゃんたちがいっぱい集まってきたけどね。」
「もう、2人とも全然調査になってないじゃないの。あんまり期待もしてなかったけど……」
そこにドロシーとオリビエが雰囲気を壊すような関係のない話をして、エステル達を脱力させた。
「最後は俺か。過去の資料をあたって同じような事件がないかどうか調べてはみたんだけど……。この学園、建物自体は新しいから怪談めいた話は意外と少なくてね。それも大体が旧校舎に集中してたよ。」
「「「「「「「「…………………………」」」」」」」」
ハンスの説明を聞き終えたエステル達はある事に気付いた。
「どう考えてもその旧校舎ってのが怪しいな。いったいどういう建物なんだ?」
「裏門の奥にある築数百年の古い建物ですよ。20年前まで使われていて、こちらの新校舎が建造されてからは閉鎖されているんですけど……」
「あれ、学園祭の時には旧校舎の中に入れなかったっけ?」
アガットに旧校舎の事を説明しているジルの話を聞いて、ある事に気付いたエステルは尋ねた。
「あの後、魔獣が入り込んだりして危険だから裏門が施錠されたんです。2、3ヶ月は放置されたままだと思います。」
「フッ……。数百年の石造りの建物か。亡霊が住みつくにはピッタリのロケーションだね。」
「うーん……。正直、気は進まないけど他に手がかりも無さそうだし。……今日はもう遅いから明日の朝にでも調べてみない?」
「おや、エステル君。どうして遅いことがあるんだい?」
エステルの提案に首を傾げたオリビエはエステルに尋ねた。
「だ、だって、もうすぐ夜だし、魔獣もいて危険かもしれないし。昼間ですら薄気味悪いのに夜なんかに入った日には……」
「フッ、それがいいんじゃないか。肝試しといえば真夜中。幽霊の正体を掴むのにこの上ない時間帯と言えよう。」
「うんうん。やっぱり心霊スポットの取材に夜は欠かせませんよね〜。」
慌てているエステルをオリビエやドロシーは気にせず、行く気満々である様子を見せた。
「ママ………ミント、怖いけど遊撃士としてお化けさんの正体を掴むために頑張るよ!」
「ったく、まだ渋っているのかよ…………ガキがここまで言ってい
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