第17話
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生徒達からさまざまな新たな情報を入手したエステル達はふと、講堂に立ち寄って講堂の舞台に登った。
〜講堂〜
「あ……」
舞台に登ったエステルは舞台から観客席だった場所を見下ろした。
「………………………………」
「……おかしいですよね。数ヶ月前のことなのにとても懐かしく感じます……」
「うん……」
「ママ達の騎士姿やヨシュアさんのお姫姿……ミント、今でも覚えているよ!」
クロ―ゼの言葉にエステルは頷き、ミントも答えた。
「あれから本当に色々なことがあって……。澄ました顔でお姫様をやってたヨシュアは居なくなって……。そして観客だったミントがこうしてあたしの隣にいる…………今、あたしたち3人だけでこの舞台にいる……。何だか不思議な気分かも。」
「うん。そうだね、ママ。」
「そうですね……。ねえ、エステルさん、ミントちゃん。一つ白状してもいいですか?」
「え……?」
「ほえ………?」
舞台の縁側に座りながら語り合っていたエステル達だったが、クロ―ゼの言葉に驚いて2人はクロ―ゼを見た。
「私……ヨシュアさんが好きでした。初めて会ったときからとても惹きつけられるものを感じていたんです。」
「ええええ〜!?」
「………………………………。……そっか。あはは、やっぱりね。そんな気はしていたけど……」
クロ―ゼの告白を聞いたミントは驚いて声を出し、エステルは逆に納得しているような様子で答えた。
「最後のキスシーンなんてすごくドキドキしたんです。エステルさんに申しわけないと思いながらも演技に熱が入ってしまって……。フリじゃなくて、本当に唇を奪いそうになってしまいました。」
「そ、そうなんだ……。クローゼって意外と大胆っていうか……」
「クロ―ゼさん、ヨシュアさんの事、それだけ好きだったんだ…………」
クロ―ゼの話を聞いたエステルは顔を赤らめ、ミントは驚いてクロ―ゼを見ていた。
「ふふっ、ユリアさんによれば私の行動にはいつもヒヤヒヤさせられるそうです。でもあの時……ダルモア市長がエステルさんに銃を突きつけた時……。ヨシュアさん……本当に恐い目をしていた……。どれだけエステルさんのことを大切に思っているか判りました。それで、これは見込みがなさそうだなって諦めたんです。………プリネさんでさえ勝てないのに、私なんかが勝てる訳ないですよ。」
「う、うーん……。あたしが言うのもなんだけど諦めるのは早いんじゃないかなぁ。クローゼとあたしじゃ正直、勝負になんないと思うし……ましてやプリネなんか、比べる方がおかしいし…………プリネ、美人でスタイルもいいし、性格もそうだけど、旅をしている時に作ってくれた料理も凄く美味しかったし
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