第二十七話 マクシミリアン・シンドローム
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の場に居ない者たちを含めて、このマクシミリアンこの場を借りて礼を言おう」
静寂が謁見の間を包み、マクシミリアンは続けた。
「多くの貴族が私財を提供してくれたおかげで、民衆は飢えることはなかった。父、エドゥアール1世陛下も大層お喜びだ。そして、その献身と忠誠に報いる為に諸君への謝状と金一封を預かっている。略式で恐縮だが、名前を呼ばれた者は、前に出て受け取って欲しい」
『ハハッ、ありがたき幸せにございます』
家臣が一人一人名前を呼んで、マクシミリアンが謝状と金一封を渡した。
入室したのが最後だった事で一番最後に呼ばれたミシェルは、ぎこちなくもマクシミリアンの前に出た。
「あの日以来だが、元気そうで良かったよ」
ぼそっと周りに聞こえないように喋り、謝状と金一封を渡した。
一方、ミシェルはマクシミリアンが覚えていてくれた事に感激する余り、それから後の事は覚えていなかった。
この日以来、マクシミリアンに感化するものが更に増える事になった。
当然、この状況を面白く思わない者も居るだろう。
それらをいかに排除するか、マクシミリアンと彼の思想に傾倒した者達の奮闘は続く……
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