第16話
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ハンスやジルもいた。
「クローゼ……。えへへ……生誕祭以来ね。」
「こんにちは、クロ―ゼさん!」
「はい……そうですね。……あの……私……。…………私………………」
クロ―ゼは泣きそうな表情でいきなりエステルに抱きついた。
「わわっ……。どうしたのクローゼ?」
「クロ―ゼさん、どこか痛いの?」
抱きついて来たクロ―ゼにエステルは驚いた後、尋ね、ミントも泣きそうな表情のクロ―ゼを見て尋ねた。
「ごめんなさい…………本当にごめんなさい……。エステルさんたちが大変な時に私……なんにも出来なくって……。自分の力不足がイヤになります……」
「やだな……。そんなこと言わないでよ……。そんな風に思ってくれただけであたしは嬉しいから……。ヨシュアだってきっと同じだと思うから……。とにかく……また会えただけでも嬉しいよ……」
「はい……私も……。こうして再会できただけでも女神達に感謝したい気分です。」
「まったくも〜。2人とも大げさなんだから。久しぶりね、エステル。それにミントちゃんも。生誕祭の時に会って以来かな?」
エステルとクロ―ゼの様子を茶化したジルはエステルとミントを見た。
「こんにちは〜!ジルさん、ハンスさん!」
「うん、そうだね。ハンス君も……お久しぶり。」
「ああ……そうだな。色々と話したいんだが……今は後回しにしておくとするか。遊撃士の仕事で来たんだろう?学園長のところに案内するよ。」
そしてエステル達は学園長室に向かった。
〜学園長室〜
学園長室に入ったエステル達はコリンズに今までの事を説明した。
「なるほど、話はわかった。ルーアン地方の各地に現れる『白い影』がこの学園から来ているのだね?」
「はい、そうみたいなんです。」
「そこで、ギルドとしては学園内の調査をしたいんだが。生徒への聞き込みを含めて許可してもらえんだろうか?」
「お願いします、学園長さん!」
エステル達の話を聞き、頷いているコリンズにエステル達は調査の許可を頼んだ。
「いや、そういう事であればこちらからもお願いしよう。その『白い影』の正体はどういうものかは判らないが……。選挙にも影響を与えていると聞いては放ってもおけんだろう。」
「ホッ……。ありがとうございます。それで、学園で『白い影』みたいな怪しい噂が流れてたりしませんか?」
「いや……。私の所に報告は来てないな。生徒会の方はどうかね?」
エステルの疑問に首を横に振って答えたコリンズはクロ―ゼ達に尋ねた。
「うーん、こちらにもその手の話は来てませんねぇ。ただ、なにぶん、試験期間中でもありましたし。みんな、相談に来るような余裕がなかっただけかもしれません。
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