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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第125話
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かつて因縁深かった奴によって、セリカの調子がここまで狂わされるとはな!)

セリカの様子を見たハイシェラは大声で笑い続けた。

「今の光景をサティア様がみれば、お喜びになるでしょうね……」

「ああ。―――いつかご主人様、サティア様、アイドス様の3人が揃う所が見てみたいな……」

かつて因縁深い関係でありながら、軽口を叩きあっているセリカとアイドスを見つめて一筋の嬉し涙を流すシュリの言葉にメティサーナは静かな笑みを浮かべて頷いた。



「ねーねー、あの宝珠も消えちゃったから、もう門の結界は解けているよね?」

「ええ。あちらから外に出て確かめてみましょう……!」

そしてミリアムの提案に頷いたエマは仲間達と共にバルコニーに出て城を覆っていた青白いモヤの消滅を確認し、その後リィン達は結界が解けた事によって開けるようになった門から出て町に戻り始めた。



「………………”アイドス”。まさかあの女性は……………」

リィン達がボートで町に向かっている様子を城のバルコニーから見守っているレグラムの町にある”槍の聖女の石像と瓜二つの姿をしている”黄金の髪をなびかせている女性騎士は静かな表情で呟いて考え込んだが

「フフ、私自身の事と言い、世界は不思議で満ちていますね。”彼女”の事も私やイリーナ様達のように、異なる世界の”碧き零”の少女の”慈悲”かもしれませんね…………」

やがて静かな笑みを浮かべた後光に包まれ、その場から消えた!



「”あの女”かと思ったけど、”鋼の聖女”の方だったか。」

女性騎士が消える様子を遠くから見守っていたセリーヌは静かに呟き

「……でも……―――やっぱり、時間が無くなってきたわね……」

やがて夜闇の中に溶け込むように消えた。

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