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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第124話
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「何でしょう……?どことなくサティア様の神剣である”天秤の
十字架
(
リブラクルース
)
”に似ていますね……」
”スティルヴァーレ”からさらけ出す霊圧にエマやメティサーナは驚き、シュリは不思議そうな表情で”スティルヴァーレ”を見つめていた。
「―――我が名は古の女神アイドス!かつては人々の争いを失くそうと間違いを犯し、今は新たなる道を探る者!この世を彷徨いし哀れなる不死の王よ……これより我が”慈悲”により、
永遠
(
とわ
)
の眠りにつかせて差し上げます!」
そしてアイドスは魔物―――ノスフェラトゥに神剣を突き付けて膨大な神気を解放し
「………フッ、まさかアイドスと肩を並べる時が来るとはな。―――俺とサティアの”約束”を阻もうとするなら相手が誰であろうと斬る。―――それだけだ。」
自分の腰に刺しているもう一本の剣――――”誓いの
神剣
(
リブラクルース
)
”がまるで喜びを示しているかのように神々しい光を放っている事に気付いたセリカは静かな笑みを浮かべた後”誓いの
神剣
(
リブラクルース
)
”を鞘から抜いてアイドスと並んで構えると同時に膨大な神気を解放し、二人がさらけ出す神気によってノスフェラトゥや周囲の魔物達は怯んだ!
「ふえええ〜っ!何かスッゴイねー!」
「なんという威圧……!父上ですら、このような凄まじい威圧は出せないぞ……!」
「凄い……エステルさんやフェミリンスがさらけ出していた霊圧をも超えているのかも……」
二人がさらけ出す神気にミリアムとラウラ、エマは驚き
「この神聖なる”風”……これが”女神”の力なのか……」
ガイウスは自然とその場で祈りを奉げ
「―――二人を援護しつつ、部屋中の魔物達を掃討するぞ!」
「おおっ!!」
そしてリィンの号令を合図に仲間達はセリカ達と共に戦闘を開始した!
今ここに!”想念”の力によって形成されていた”影の国”ですら再現できなかった互いに因縁深かった”神殺し”と”慈悲の大女神”の共闘が始まった……!
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